第一怪

*『そして最後の独りが消えたなら』


本編

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「え、嘘、だろ……?」


──止めろ、止めてくれ……嘘だと、言ってくれ……ッ!


そして俺を知る人は誰も居なくなった。

俺が大事だと言ってくれたも。俺が好きだと言ってくれたも。家族も友人も皆、俺を置いて消えてしまった。


──なぜ? 俺が何かしたのか? 俺が悪かったのか? なァ……教えてくれ…………


「う、わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


認めたくない。だけれど……俺以外の人が居なくなったのは紛れもない事実で。









「あぁ……御免なさい」


小さく口から漏れた謝罪は、真っ暗闇の中に溶けて、消えていった。

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