特殊任務
*『東京メランコリア・第二話』
本編
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此処は要塞都市『トーキョー』内部、TSI会議室A。今此処にはとあるチームのメンバーが揃い踏みしていた。メンバー数は五人。そのうち女は二人、他は男だ。……一人女みてぇな奴は居るがそこは除外して。
「ンで、なんで集められてんのや? 悪い事した覚え、サラサラ無いんやけど〜?」
関西弁風の口調をしたコイツは
「ま、まァまァ取り敢えずお茶でも如何です?」
龍夜を宥めるように苦笑してお茶を勧めたのは
「………………………………それで? なんで此処に呼ばれた訳?」
爽やかな青髪をゆっくり掻き上げながら言葉を発したのは、このチームの副リーダー
「確か──
不思議そうに言ったのは大鎌を片手で扱うほど強い力の持ち主、
柔らかな銀髪を頭の頂部で結び、優しく微笑みながらヨハネの黙示録を惨殺する姿は、まさに
「此処に集められたのは他でも無い──人間に生き残る
そして最期に発言した、今までモノローグで説明していた俺は──第三班リーダー
黒髪に赤のメッシュが入った短髪、糖蜜色の瞳と
「しかし……何故今更になって
「なにか思う所があったんだろ。そもそもアイツは俺たちの思考や経験、思いや考えで測れる人間じゃないからな……」
「腐敗した外界から歩いてこれる程の人物──それは
「………………………さぁな。それを言えば俺らも既に人じゃあ無いだろう?」
「それは、そう……ですが……」
芭舞煉の言葉をやや辛辣に聞こえる声音で、憐晞が言い返す。だが今回その言葉には、事実はあれど棘は無い。
「「「「「…………………………」」」」」
皆が沈黙する。
「…………──よう、揃ってんのか」
「あ……」
ギィィ……ッと会議室の戸が開いて、扉から一人の男性が顔を見せる。
不思議な容貌をした彼も誰が天才科学者だと思うまい──……。
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