第3話 腐女子、街へ行く

 私は今の状況を把握出来ずにいた。


 いつもの様に、食事の後片付けをしていたら

 バルトから「街へ行くぞ」と声を掛けられた。


 そして、気づいたらそこは海外の街並みに似た市街地に来ていた。この世界へ来て、数ヶ月。山と森に囲まれた生活。それなのに、今ようやく街にいる。

 異世界の街だ!そう思うと自然と笑みが浮かび、見たことない街並みにワクワクしているのが分かる。


「うわぁ、なんか海外の綺麗な街並みみたいだ!」


「おい、あんまりキョロキョロするなよ」


「そういえば、どうして今日は街へ?」


「俺達は山で獣を狩ったりした物を換金し生計を立てている」



 そういえば、彼ら山賊達は人を襲ったりして金品を盗む事をしていない。


(ここの山賊って思っていたより悪い人達じゃないのかもなぁ)

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