「お、今日の朝餉も見た事ないが美味しそうだな」


 今日も一際お美しいシーダさんが言う。


「この汁物も今までに味わった事がない風味だし、魚の焼き加減も丁度いい」


「ありがとうございます…///」


(あぁ、料理が得意で良かったー!)


 男達は食べる量もさながら、食べる速さも凄かった。私がまだ半分も食べていないのにも関わらず、皆もうすでに食べ終わっている。


 しばらくして、ようやく食べ終わる頃には全員その場には居なかった。でもこれがここでは普通。食べ終わった者から狩りへ出たり、自分のやるべき事をしていく。私のやるべき事は、全員が食べ終わった後の片付けなのだから。


 いつもの様に、全員分の片付けをしていると後ろから声をかけられた。


「リョウ、今日は街に行くぞ」

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