⑥
私は閉じていた目をゆっくりと開けた。まだ少し意識がぼんやりとしていて自分がどういう状況なのか分からなかった。
「……ん」
とろんと眠気が残った声が自分から発せられた。
「お、気がついたか」
寝ている自分のすぐ横から声が聞こえた。
声がした方向に目を寄せると、シーダが優しい眼差しで私を見ていた。
(……あれ?私どうしたんだっけ?)
心の中でそう思っていたら、少し呆れた声色で
「お前、突然鼻血出してぶっ倒れたんだよ」
シーダは思い出したのか少し笑いながら言った。
(は、鼻血……とてつもなく恥ずかしすぎる!!)
「す、すみませんでした/////」
穴があったら入りたい、とはこういう事を言うのだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます