『………………』



 シーダさんとバルドに挟まれた私。というかこの位置おかしくないか…?なぜ真ん中?

 なぜ誰も何も喋らないの?!


(き、気まずい……)


『………………』


 私はこの異様な状況に考える事を放棄し、逆に腐女子妄想を発動した。なぜなら、すぐ横には私の妄想ターゲットがいるのだから。しかも一糸まとわぬ姿で。



 バレないようさり気なくチラチラと盗み見る。何度か上半身裸の姿を見た事あるが、やはり2人ともいい身体をしている。

 バルドは見た目のワイルドさと相まって、がっしりとした体躯、肩幅も広く厚い胸板、そしてなんといっても上腕二頭筋が素晴らしく、完璧に私の理想通りのタチ様である。

 一方シーダさんは、綺麗な顔立ちにも関わらず、意外と筋肉質で細身でもあるが引き締まっておりバランスの良い体躯をしている。

 ネコでもタチでもいける、いわばリバ向きである。



 そんなことを考えていたせいか、顔や体が火照って熱くなり、頭もクラクラして視界がぼんやりしてきた。


 気づいた時には私はブラックアウトしていたのであった。

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