第3話 ワイルドイケメンキタ━(゚∀゚)━!

 あの後、すぐに腕を拘束され連れてこられた私はその、非現実的な場所に驚いた。まるで漫画の世界のような、その場所は巨大な岩山の中が居住スペースになっており、沢山の人達が居た。そして、私をまるで不審者のような目で見ている。だが、私からすればそちら側が不審者だ!と心の中で叫ばずにはいられない。


 あれだけ探していた人間に、出会えたものの不安しかない。なぜなら全員男で、かつ皆柄が悪そうな感じである。一般的な家庭に育ち、普通に生活してきた私には、無縁であった。もちろん、現実世界でも柄が悪そうな方々を避けて通ってきた。


 ──なんだか嫌な予感しかしない…


 岩山の中へと連れられ、恐らく最奥の部屋へと通された。そこに一人の男が鎮座していた。きっとこの人がのリーダー的な存在であろうと感じずにはいられない程の、圧倒的な存在感だった。


 ──てか、めっちゃイケメン!!!

 そいつは、肩ぐらいまで伸びた髪を後ろで括っており、その髪の色が燃えるような真っ赤で、とても目を引いた。更に、顔立ちは非常に整っており、いかにも肉食系です!って言うようなワイルド系イケメンである。


 私は、あまりの男前に口を半開きで惚けてしまっていた。

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