④
駆け足で抜けると、川辺にでた。喉がカラカラに渇いていた私はすぐさま川に近づく。川は淀みなどなく、底が見えるほどの透明感だった。思わず、ごくっと唾を飲んだ。
───なんか、飲めそう……だよね
恐る恐る、川の水を
喉の乾きを潤した私は、ふっと一息ついた。すると今度は、身体の疲れを感じるようになった。考えてみると、見知らぬ所に一人ぼっちで訳もわからず、更に苦手な虫だらけで、心身共に疲労がピークを達していた。
近くにあった大きめな石に腰をかける。
「疲れた……お腹すいた……」
朝食をとってから何も食べていないので、空腹感を感じて、自分のリュックの中に何か無いか探してみる。だが、ガムや飴すら無く絶望した。
このままでは見知らぬ所で餓死してしまうと、恐怖感を感じ自分に喝を入れ、食べ物を探す事にした。
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