第2話人生って不思議だなぁ

「知らない天井だ」


「目が覚めてからの第一声がそれなのは驚きかな」


どこかから少年の呆れたような声がした

(うわっ何か声聞こえるんだけど!ってそんなことをよりここどこだよ!)


「あ、そういえば姿を見えるようにしてなかったね。ごめんごめん」


そう言った瞬間目の前に十歳位の少年が現れた

しかし俺は何故か体を震わせこう叫んだ

「キャァァァァ!お化けぇぇぇ!」

俺でも言う女子か!お前は女子なのか!佐藤和樹!

「うーんお化けではないかな。そっちの言葉で言うなら神様かなぁ」

「いや、神様だろうがなんだろうが目の前にイキナリ何かが出てきたら驚くだろ!」


いや、それでもお化けはないだろ!ってなんで俺は過去の自分に突っ込んでるんだよ!


「まぁその事はどうでも良いとして」

「あ、どうでも良いんですね」

「別にこのまま君のお化け嫌いについて話しても僕は全然いいんだけど君自身あの後何が起こったか知りたくない?」

「あの…後?え、俺に何かあったの?」

その時俺はあの少女の自殺に巻き込まれた事を忘れていた

神様が言うには俺にとってあれはトラウマになっているらしい

神様から話を聞いた俺は

「へぇ~そんな事があったのか。ということは俺は死んだのかな?ならここは天国?」

「あれ?意外に普通の反応だね。後ここは天国でもないし君は死んでいない」

「死んでないのか…ならよかった。伊織をまた褒められる!」

「あの少女は君のお陰で命に別状はないよ」

「それはよかった」


そこから神様に今の佐藤和樹の状態の説明が始まった


………というか俺ビミョーに異世界転生出来るかもって思ってました。今思うと知らない天井の部屋にいて神様が出てきて一番始めに思うのが異世界転生って……完璧にいたい子じゃないか。うわぁぁぁん

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る