第119話 魔女の航空隊

「・・・・何があったんだ?」

意識を取り戻した進太郎、痛みをこらえ隣の元気を起こす。


「いててて・・・・・・うわ~。」

目覚めた元気も、さっきまで自分達がいた教室が崩壊している有様に唖然。


二人とも起き上がる、ニュータントの高い身体能力に助けられた。


息を合わせてせ~ので、現場に入る二人が荒れた教室の中に倒れる魔女っ娘

を発見した。


「ハロウィンのいたずらにしちゃあ、ダイナミックだな。」

元気の呟きに

「ぜって~~お菓子とかやらねえ。」

と返す進太郎。


進太郎が指を鳴らして、ベルトモードのお祖父ちゃんを召喚して腰に巻く。


元気は、素早く服を脱いでパンツ一丁になった。


初変身の時に、服や財布まで燃やした事で学習した経験から学んだ。


「「変身っ!!」」

同時に叫び、進太郎を闇が覆い元気が炎に包まれる。


黒き悪魔の騎士と赤き裸形の不動明王が同時に顕現する。

「俺らの精神衛生の為、初回は捕縛で行かね?」

迂闊に魔女っ娘に近づかずデーモンブリードが、レッドブレイズに耳打ちする。


「賛成・・・・・けどそっち、普段バンバンやってね?」

レッドブレイズが知る範囲のデーモンブリードの行動から聞き返す。


「捕縛できるのは捕縛してるって、その後で仕留める場合はある。」

反論するデーモンブリードと、親友漫才が繰り広げられる。


「・・・・・んな事より、起きるぜあれ?」

レッドブレイズが指をさす方向で、魔女っ娘がピクピク動こうとしていた。


「あ、デーモンウィップ!!」

デーモンブリード、掌から闇の触手を出して魔女っ娘の手を縛ろうとする。


だが、魔女っ娘がごろんと寝転がった姿勢から衝撃波を出して来た!!


「危ね!!」

衝撃波からデーモンブリードを助けるべく、触手が弾かれたデーモンブリードの首に腕を巻き付け一緒に倒れるレッドブレイズ。


「「はが!!」」

デーモンブリードから、進太郎とゴート66世二人同時に呻く声が響く。


「やりやがったな、火炎縛り!!」

レッドブレイズが口から炎を吐くと、炎が縄となり魔女っ娘を縛る。


「な、何よこんな・・・熱!!」

魔女っ娘がもがいた瞬間、炎の縄が燃えた!!


「警告だ、今は風呂レベルに抑えているが抵抗すれば焼き殺す!!」

魔女っ娘を脅すレッドブレイズの火炎縛りの縄は、彼の意思で温度などを操れる。


抵抗すれば焼死を悟った魔女っ娘は、動きを止めた。

後に警察に逮捕された魔女っ娘から、とんでもない情報がもたらされる。


吸血夜会東欧支部の刺客、魔女の航空隊ワルプルギスウィッチーズとは?








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