第1シーズン終章、春から高校二年生へ編
第114話 帰国後の一仕事
メキシコから帰国した、進太郎達ヘルグリム帝国。
「・・・・・・疲れた、しばらく仕事休みたい。」
自室に布団敷いて寝転んでいる進太郎。
メキシコでの事件解決にかけた時間は3日、結構な弾丸ツアーだった。
金曜日、日本出立とメキシコ到着。
土曜日、敵の基地襲撃と決戦。
日曜日、帰国と一休み←今ここ。
「明日からはまた学校、んでもって来週には東京での交換留学も終わる。」
東京の学校では、怪物君から渡り鳥の怪物君にあだ名が追加された。
「愛媛が魔界扱いされるのは、勘弁してもらおう。」
潜入の為潜り込んだ東京の学校では、愛媛出身の怪物君とか言われてる。
嘘をつく時は7割本当の事を言う法則に従った結果だ。
ただ問題は、本当の部分が一般人にはフィクションと変わらなかっただけ。
トランクス一丁でノートパソコンを開く、ネットニュースでは国内の同業者達の
ニュースが話題に上がっていた。
「マイティ・ロウのおっさんは相変わらずで、これはセイントカイダーか。」
面識のある人も、そうでない人もヒーロー達は国内で頑張っていた。
ニュースを見ている場合ではない、進太郎は公式SNSの更新作業を始めた。
「まずはブログか、画像ファイルから新フォームの画像開いてっと。」
新たに得た新フォーム、リーファフォームとハーレムフォームの画像を上げる。
「新作フィギュア二体、冬コミで発売決定!!・・・・と。」
資金稼ぎの為に、ブログや呟きでこまめに情報を発信するヒーローであった。
「・・・・・何だかんだで、メキシコでの仕事は報酬なしだったよな。」
派手に暴れたのに、怒られなかったり損害賠償とかなかったのが幸いである。
「また、ヒーローと言う名の万屋仕事で働く日々が戻って来たか。」
真面目な同業者からは小言を言われそうだが、業務の実情はそうなのだから
仕方がない本物集めたリアルヒーローショーとか対策室も開いてる。
ヘルグリム帝国はニュータントと一般人双方のフリーダム&エンジョイライフ
の為に平和を脅かす災禍となる邪悪と戦うのだ。
進太郎が更新作業を終えると同時に外から
「旦那様、お話がありますのでお部屋の中に入れてくださいませ♪」
と、リーファの呼ぶ声がする。
・・・・・まずい、今の俺の格好はパンツ一丁だ。
更にまずい事に床には布団を敷いている。
・・・・・今までの経験からすると、話どころではない。
・・・・そもそも、リーファの話とは一体?
「待て、パンツ一丁なんだ!!着替えさせてくれっ!!」
リーファの理性に賭けた進太郎が、己の状態をしゃべる。
「・・・・あらあら♪旦那様ったら、準備万端ですわね(笑)」
スパーンと、戸を開けて良い笑顔で入ってくるリーファ。
白い浴衣姿は雪女のようだった。
尻尾を器用に操り戸を閉めて、鍵をかけて邪魔を防ぐ。
「きゃ~~~~~っ!!」
悲鳴を上げる進太郎、賭けに負けた。
・・・・・・ドラゴンプリンセスには、勝てなかったよ。
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