第113話 後始末は光の拳

テぺヨロトルを倒したデーモンブリード、だがまだ後始末は残っていた。

『最後の仕上げに、この神殿を地図上から消しましょう。』

胸部装甲になているリーファが提案する。


『今こそ必殺の武器を使う時でちゅ!!』

アニーの言葉にそんなのがあったのか?と思うデーモンブリード。


『・・・・・凄い格好良い武器、出せるよ♪』

フランも呟き、言外にせかす。


『新たな伝説の武器の誕生の時です』

メイもせかす。


手に意識を集中して、武器よ出ろとイメージすると両手が変形した。


拳がカボチャっぽく見える、オレンジ色の巨大なグローブ状の武器だった。


この武器の手首には、狼、人魚、人造生命、龍とメイド達の種族を表すモンスターの頭が付いていて回す度に「ウルフ!!」「マーメイド!!」「フラン!!」

「ドラゴン!!」と叫ぶ。

指は開けるので、パンチ以外の手技も使えるようだ。


『これぞデーモンブリードの必殺武器、パンプキンナックルでちゅ!!』

アニーが叫ぶ、やはりカボチャだったか。


「何でもいいが、これで決めて日本へ帰るぞ!!」

叫びを上げ、空へと跳び上がるデーモンブリードハーレムフォーム。


上空でエネルギーを貯め、反転し全身を巨大なオレンジ色の拳に変え急降下!!


オレンジ色の巨大な光の拳骨が、邪悪な神殿に落とされる。

逃げようとしていたトラソルテオトルやキヴァタテオを、敵の基地ごと光に変えた。


「かたづいた~~~~~~!!」

変身を解いた進太郎が、光の粒子がキラキラ光るメキシコの大地にねそべった。


「旦那様♪ささ、膝枕をどうぞ♪」

リーファが誘う。


「待つでちゅ!!ここは私が抱き枕に♪」

アニーが割り込む。


「いえ、ここは私がウォーターベッドをお作りいたします♪」

メイが水を集め出す。


それをフランがプラズマ弾を発射して妨害。


「・・・殿下は、私の中に収納して日本へ帰国!!」

フランが変身し、進太郎をテックなセットしようとする。


後始末を終えた彼らは、しばし休息を取るのであった。







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