第87話 吸血七面鳥を討て!!前編

進太郎の平穏な学生生活は、再び止められる事となる。


桃ノ島市内の小学校で、連続的な火災が発生し鶏小屋がのみが焼失。


巡回中の警備員の目撃証言では、突然火の玉が現れて鶏小屋を焼いた。


「これは事件でござるよ、ぼっし~!!」

放課後の教室で博士がスマホをいじって進太郎に見せる。


「確かに怪しいな、調べてみるか。」

帰宅後、居間でメイド達と話しをする。


「と言うわけで、人的被害が出ない内に総出で片付けようと思う。」

全員出動を告げる進太郎。


「相手が火なら、私の水で消火ですわ♪」

久しぶりの出番に張り切るメイ。


「耐火性能は私がダントツでちゅ♪」

アニーも張り切る。


「・・・・・動画撮影や検索は任せて。」

フランが呟く。


「・・・・・・今回は完全にボランティアじゃな。」

おじいちゃん、ゴート66世の言葉に


「・・・・・・地元の平和はプライスレスだと思おう。」

進太郎が締めた。


調べた結果、鶏小屋が無事なのは市内ではなく島の小学校だった。

「懐かしいな、我が母校。」

ノスタルジーに浸る進太郎、学校側には連絡しておいたので用務員さんが

校内に入れてくれた。


「これが日本の小学校でちゅか?」

アニーは、木造の校舎が珍しいようだ。


「ここで半ズボン姿の幼いみぎりの殿下が学ばれたのですね。」

メイは、涎をたらしてハアハアしてる。


「数年後、私達の子供達でパンクしそう。」

フランは、とんでもない事を言ってメイド達もそれぞれ物珍しがっていた。


この夜の小学校を舞台に、この後戦いの火蓋が切って落とされる。







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