第86話 お姫様はストーキング
召喚スイッチ事件が片付き、学校に通えるようになった進太郎。
「帰って来た、一週間ぶりの学校だ♪」
桃川学園の教室にある自分の席で喜ぶ進太郎。
「事情は知ってるけど、あんた仕事減らせないの?留年しちゃうわよ?」
隣の席の春子が聞いて来る。
「・・・・・ヒーロー業はヴィラン次第だから、マジでどうにもならない。」
と進太郎には答えるしかなかった、この時メキシコからヴィランが攻めてくる
などとは思いつきもしなかった。
「敵の組織とか調べないんでござるか?」
今度は博士が聞いてみる。
「待って、俺に学生としての日常生活を送らせてくれ専業のヒーローだって戦い
以外の生活があるんだよ?俺の知る限り。」
切実である、昔のテレビのヒーロー見たいに敵と戦うのがメインの生活なんて無理。
今の時代のヒーロー多くは拠点を中心に日常生活しながら、来た奴を迎撃するのが
主流である自分から海外に出て敵探すとかどんな金持ちだ。
「・・・・・・進ちゃん、帝国ってそんなに金がないの?」
進太郎の心を読んだかのような元気の発言、何だかんだで仲間達が進太郎の席に
集まってくる。
「ない!!あれこれやってるけど結局、日本での稼ぎは日本に還元されるんだ!!」
日本で日本円を稼いでも結局は日本で消費されるので、ジャパンマネーは相変わらず
魔界であるヘルグリム帝国には流れなかった・・・・・・世知辛い。
そして進太郎は気づいていなかった、自分の生活が何者かに見られている事に。
「進太郎様、楽しそうですわね私も混ざりたいですわ♪」
どこかにあるオタ部屋のパソコンで、進太郎の生活を覗くドラゴン少女。
「私も、早く進太郎様やお友達の皆様と楽しく過せるように準備をいたしませんと。
待っていてくださいねダーリン、うふふ♪」
ドラゴン少女のクローゼットには、桃川学園の女子の制服。
炬燵には『桃川学園買収計画』と書かれた書類の束が置かれていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます