第80話 追跡と決戦 序

トイマンを追う方法、まずは指名手配から始めることにした。


「・・・・殿下、私の部屋に来て♪」

フランが愛らしい口調とは裏腹に、足払いからのお姫様抱っこ

で進太郎を連れ込む。


「・・・・・エッチな展開はお仕事の後で。」

とメタな事を言いパソコンを立ち上げ、プラグつきのケーブルを進太郎に差し出す。


進太郎がプラグを、フランのネジ穴に接続するとパソコンの画面にデフォルメされた

フランのアイコンが浮かぶ。


「・・・・・・え、何これ?」

驚く進太郎。


「私達、人造生命族はいわゆる生機融合体だから機械と繋がれる。

デジカメからパソコンにデータを落とすみたいに私の記憶を使って。」


フランの言葉に躊躇いながら頷き進太郎がアイコンをクリックし、あの日の

フランの記憶をコピーして開くとあの日のトイマンが動画で再生された。


「・・・・・お仕事終了、動画はメイに送る。・・・・殿下、ご褒美頂戴♪」

プラグを外したフランに、進太郎はベッドに押し倒された。


そして、メイが自分の部屋で動画ファイルで送られたフランの記憶を元に

同人誌の原稿制作で鍛えた画力をフル活用してデザインソフトで精密な

似顔絵を描く。


「・・・・・・できましたわ♪動画ファイルを送れば済むことですがこれは

コピーとはいえフランの記憶・・・・・・他人には渡せません。」


後にヴィラン対策室や警察から、メイに似顔絵制作の依頼が来るようになる。


フランに吸い取られ、自室でダウンしていた進太郎の部屋にメイが侵入し

「・・・・・殿下はお疲れのご様子、でも私が元気にして差し上げますわ♪」


1ミリ秒で脱衣したメイに気づく進太郎。

「・・・・・いや、ちょっと待てメイ!!」

メイを制止する進太郎、だがこのモンスターメイドは止まらない。


「あ~!!魔力の飢餓で暴走状態ですわ~♪」

メイが勝手に謎の設定を作って、進太郎にマウントポジションを取ってから

得物であるパドルを召喚し・・・・・部屋の明かりを消した。






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る