第81話 追跡と決戦 破

ヘルグリム帝国が、指名手配を準備している頃。


・・・・・トイマンは、新たなアジトで困っていた。

「・・・・私とした事が遊びが過ぎたようだ。」


モンスターを捕らえて、召喚するスイッチを作って売った。


そのスイッチで、変身できるベルトを作りスイッチも改良した。


ベルトの実験で、手持ちのモンスターを使い潰しすぎた。


「おのれ、あの田舎皇子がまさかSSRランクの強さとはっ!!」

トイマンは、自分で捕らえたモンスターを使い潰したのを棚に上げた上に

デーモンブリードを舐めていた。


「魔界に戻って狩りをするのも、売りつけたスイッチを奪うのも面倒だ。

・・・・・・ならば、奴等から手駒を捕らえれば良い。」

名案を思いついたと高笑いをするトイマン、それが自分の敗因になる事を

最後まで彼が気づく事は無かった。


時は進み、所は変わる。


「本当、東京は物価が高いでちゅね~!!」

人狼メイドのアニーは、買い物籠を持って買い物に出かけていた。


その後をスーツを着た狼男達が追従する、人狼の彼らにとってアニーは

自分達の上司のお嬢様である上に未来の皇妃と二重の意味で重要人物だ。


「貴方達が付いてきたのは、誰の指示ですか?」

アニーがジト目で、真面目に話して人狼部隊を睨む。


「皇太子殿下であります!!」

狼男Aの答えにアニーがやれやれとため息をつく。


「愛が尊いでちゅね~♪」

デレデレするアニー。


だが、買い物を終えて帰宅途中のアニー達の目の前にベルトを巻いた

カラスの怪人形態のスイッチユーザーが舞い降りる!!


「モンスター発見、捕獲する!!」

スイッチユーザーが、召喚スイッチをアニー達の前にかざす!!


すると、虚空に穴が開きアニーを吸い込んで閉じた!!


用が済んだスイッチユーザーは、襲い掛かる人狼達を黒い羽の竜巻を

巻き起こして目をくらまして消え去った。


アニーが連れ去られたと報告を受けた進太郎。

「・・・・・・大丈夫だ必ず助け出すし、策はある。」


と、冷静に人狼達を許す。


果たして、進太郎の策とは?














  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る