第56話 お祭りの敵を撃退せよ!!8

かくして、島民の皆さんの協力も得てヴィラン3人組を捕獲。


島に来た警察の船に引渡しと、一つの事件は終わった。

大使館でくつろぐ面々。


「さ~て、鬼退治祭りを楽しめるぜ♪」

リラックスしてる進太郎。


今回の作戦に際して、島の関係各所に支払った金額は2千万円。


ヘルグリム帝国がロシアでの報酬を投入した大仕事となった。

「ロシア政府からの報酬、全部つぎ込みまちたね。」

アニーがつぶやく。

「少々微妙な金じゃが、使い方は間違っておらん。」

おじいちゃんは堂々としていた。


「軽トラ代、自販機、有線、閉めてもらったお店への礼金等々。」

フランが指折り数える。


因みにメイは冬コミへ向けて原稿に取り組んでいた。


そして開かれた鬼退治祭りは、盛り上がった。


地元民のみならず観光客全員に、無料で島民秘蔵の名物である

鯛入りの金時豆の赤飯『鬼退治飯おにたいじめし』が無料で

振舞われたり、デーモンブリードに変身した進太郎が担がれた

デーモン御輿が島を一周したりした。


神社での桃太郎の芝居も盛況だった。


だが、平和を満喫していた彼らはまだ知らなかった。


吸血夜会の東アジア支部が、大規模な攻勢をたくらんでいる事に。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る