第55話 お祭りの敵を撃退せよ!!7

「あの野郎!!絶対見つけ出して殺す!!」

ヴォーパルはキレていた、目も白目から赤い目に変わっていた。


何処からとも無く一振りの西洋剣を取り出しブンブンと振る。

「どんな奴もこいつの錆にしてやるぜ~」

振り終えた剣を舐めるヴォーパル、危険人物である。


通りにあった農家の畑に侵入した所、ガシャン!!と音が鳴り虎バサミが発動する。

「ぎゃ~~~っ!!」

痛みに苦しむヴォーパル、片足をとられて抜けられない。


罠の発動を合図にアニーが木陰から飛び出す!!

「手前か!!赤犬!!」


罵倒しながら剣を振るヴォーパルに、アニーは赤熱化した鎖を剣に巻きつける!!

「熱っ!!」

剣を離したヴォーパル、その剣を巻き上げて地面に突き刺したアニー。


「さ~て、お仕置きの時間でちゅよ!!」

蹴って来る相手の蹴りを取って関節を極めつつ肘打ち!!


そして、アニーの燃えるアッパーがヴォーパルの意識を刈り取ったのであった。

倒した後、忘れずにヴォーパルを手錠と猿轡で拘束するアニー。


その頃、空に逃げた黒いけど白鳥の怪人ジークフリート。


彼の前に現れたのは、黒い悪魔の騎士デーモンブリードだ。

「さあ、断罪の時間だ!!」

デーモンブリードの宣告に対して、ジークフリートは翼から羽を機関銃のように

撃って来た!!


「デーモンサンダー!!」

叫びと共にデーモンブリードの角から黒い稲妻が、彼の周囲を回転するように放たれ羽の弾丸を粉砕する!!


それを見たジークフリートは、くちばしで刺し殺そうと突っ込んで行った!!


対するデーモンブリードは両腕を胸の前でクロスし

「デーモンレザー!!」

と叫ぶ。


そして、両手の全指先から黒い闇の刃を噴き出して突っ込んでくる相手

にカウンターで突進し両腕のクロスを相手にぶつかる寸前で解きながら

ジークフリートの腕の下の翼を切り裂いた。


更にデーモンブリードは体を回転させて痛みに呻くジークフリートの顎へ

足をかけて空中オーバーヘッドキックを叩き込んだ!!


翼を失い海へと墜ちていくジークフリートを

「確保ですわ!!」

海の方からメイが、巨大な海水の大玉を飛ばして閉じ込め海面に下ろす。


ジークフリートは待機していた漁師達の投網に掛けられて捕獲。


こうして、島に乗り込んできたヴィラン達は全員ボコボコにされ捕縛された。




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