第48話 北の国で その5
デーモンブリードがアニーフォームになった。
倒れたヴィラネスの体が、激しく痙攣しバキボキミチミチと嫌な音を立てて
ドラゴンスクリューと逆エビ固めで負った負傷を回復させていく。
ヴィラネスは再生して立ち上がる。
「ずいぶん乱暴ね?・・・・でも、元気な子は好きよ♪」
頬を染め、舌なめずりをして自分で自分の胸を揉み
桃色吐息なピンク色のガスを口から吐いて倒された執事達に吹きかける。
骸と化したはずの吸血執事達が起き上がった!!
「さあ、血袋を取り返すわよ~♪」
ヴィラネス、キョンシーが執事の死体を操り襲わせる。
デーモンブリード、両腕を開き腰を落とすと胴の狼が吠える。
熱波を放ち迫り来る死体達を強制的に発火させ灰も残らず火葬する。
「・・・・・・嘘!!私たちは不死身のはず!!」
キョンシーは、目の前の光景が信じられず失禁したが周囲の熱で蒸発した。
キョンシーは逃げたかった、だが逃げれば懲罰部隊に処刑される。
アサンボサムも。天山山脈で発見され凍死寸前の状態でも処刑された。
「待って、貴方に投降するわ・・・情報も渡すから助けて!!」
自分の生きる道は命乞いしかなかった。
相手はヒーロー、降れば庇護を得られると思ったのが最後の間違いであった。
「断る、地獄へ落ちろっ!!」
デーモンブリードが腰を落として巨大な炎の狼と化した!!
そして、灼熱地獄の門である両顎を開いてキョンシーを飲み込んだ。
倉庫を破壊し、炎の狼はキョンシー達が乗ってきた船をも喰らい焼き尽くした。
そして巨大な炎の狼が、ロシアの夜空に雄叫びを上げた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます