第25話 私と海に行くんだよ!!その1

アニーは街、フランは山でデート、自分は海かプールと人魚メイドである

メイは進太郎とのデートについて自室で思いをはせていた。

「次こそは、私のターン!!」


仕事や進太郎の特訓で、潰れたが今度こそ自分の番だ。


進太郎へのアタックを我慢して、仕事に打ち込んだ。

もう、夏コミは後は本を売るだけだ。


遊ぶ、何が何でも愛する進太郎とリアルで楽しい夏の思い出を作る。

メイは意気込んでいた、代々語り継がれる愛のサーガを築く勢いで。


「私と殿下のラブストーリーを描きましょう♪」

進太郎本人が聞いたら止めそうなネタが下りてきた、だが止めない。


恋する乙女は、ブレーキの壊れたモンスターマシンだから。


自分で精巧なイラストを描いて、自作した進太郎の等身大抱き枕(全裸)

を抱きながらアニメを見る。


「人魚の女の子をお姫様抱っこする猫の耳の少年、まるで殿下のようです。」

そのアニメでは亜人のみの世界の日常が描かれていた。


「やはり行き先は海ですね、砂浜ではしゃいだり岩場で・・・・・ウフフ♪」

眼鏡を光らせ口からよだれをたらすメイ。


「・・・・・・ああ、考えるだけで体が滾って来ました♪」

メイは、獲物を狙うサメの如く進太郎の部屋へと忍び寄るのであった。



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