第21話 卜部君の邪神な秘密
所変わって犬鳴町にある、卜部家。
デーモンイレギュラーズの一人、卜部博士の家である。
博士は自分の部屋で寝転がっていた、彼の意識は何処ともいえぬ空間にいた。
闇の中、光の玉が無数にある空間で博士は光の玉の一つに触れる。
デーモンブリードがアサンボサムを、新たな姿で倒す様子を幽霊のように
俯瞰して見た後元の空間に戻ると背中から無数に触手を生やして光の玉に
触れて回る。
博士もまたニュータントであった、その能力の名はヨグ=ソトース。
「ぼっしーは、今回もピンチを乗り切ったでござるな。」
博士は自身の能力で進太郎が関わる事件を調べていたのだ。
「こんな能力があるといったらドン引きされるでござる、知覚だけでなく干渉して
時空改変とかできるでござるが信じてもらえないでござる、孤独でござる。」
博士は東京にあったカルト教団施設で生まれた、教団はヒーロー達に壊滅させられ
父親である邪神は退散し、生贄にされて自分を産んだ母の親戚に預けられた。
オタではあるが全うな感性の人間として育った博士は、中学二年時に覚醒した。
覚醒してこの空間にアクセスした際に見たのが進太郎であった。
進太郎を見た博士は感動した、どの世界でもどの時代でも世界と人を守って戦う
その姿に憧れた、自分は彼を支えようと思った。
「今の所見えないでござるが因果律とかに干渉してくる敵には、拙者が妨害する
でござる。」
触手を生やし、無数に分身した博士が同時に喋る。
現実世界に戻ると博士は、今後に備えてパソコンを立ち上げてネット検索を
始めたのであった。
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