第6話 密漁犯は蜘蛛怪人!? その3

そして交渉の末、海上保安庁の船に乗せてもらい

貸してもらい沖へ出たヘルグリム帝国の一行。


目撃情報のあった海域にさしかかると、今まさに不審なボートに乗った

2メートルほどの筋骨隆々で目が4っつある蜘蛛の怪人が漁船ごと

広大な蜘蛛の糸を網にして捕らえた瞬間に遭遇した!!


「そこまでだ!!」

巡視船の照明が蜘蛛男を照らす。


「ギャ!!」

腕で目を庇い漁船を捕らえた網を手放す蜘蛛男。


「今だメイ、行けっ!!」

進太郎の命に従ったメイが、半魚人の姿に変身しオール状の獲物を持って

海に飛び込み漁船の救助に向かう。


そしてメイは、オールで網を切る作業に徹した。


「おじいちゃん、変身だ!!」


「おう、任せろ!!」

進太郎の叫びにゴート66世が、魔王ドライバーへと変化して進太郎の

腰に巻き付く。


進太郎の背後に、マッチョボディなゴート66世のヴィジョンが現れると

ヴィジョンが棺に変化し進太郎を収納して高速回転する!!


そして、回転が止まり棺が消えると同時に悪魔のような鎧を纏った異形のヒーロー

デーモンブリードが現れるっ!!


「そこの蜘蛛男!!貴様の罪、デーモンブリードが断罪するっ!!」

デーモンブリードが跳躍し背から蝙蝠の翼を出して空を舞う!!



「ふざけるな悪魔野郎!!」

デーモンブリードに向けて口から糸の玉を連続で発射する蜘蛛男!!


だが、糸はデーモンブリードに届かずことごとく海へと落ちる!!


「バカな!!何で当たらねえっ!!」

蜘蛛男が叫ぶ!!


デーモンブリードの能力『闇の魔王の力』の一つ、重力操作である。

『ふむ?敵に仲間はおらんようじゃの生け捕りにするんじゃ進太郎』


変身ベルトである祖父の声に同意するデーモンブリード、空を移動して

蜘蛛男に接近する。


一方、蜘蛛男も空にいる相手に腹をボコンと膨らませふくらみを喉から口へと移動させデーモンブリードを狙って口を開き吐き出す!!


だが、それはデーモンブリードの狙いでもあった!!


蜘蛛男が吐き出したと同時に、魔王ドライバーのバックルの目が光って

重力を操り相手が吐き出した網を相手に落とし逆に相手を網で絡める!!


「ギャアッ!!」

網が絡まった蜘蛛男は、バランスを崩し自分のボートから海へと転落した。


その様子を巡視船で確認したアニーが、変身し鎖を射出して蜘蛛男を雁字搦めに

拘束し「フラン!!手伝って!!」

と叫ぶ。


そしてフランも変身すると、驚異的な力でアニーを後ろで支えつつ鎖を引き

蜘蛛男を巡視船へと釣り上げる事に成功したのであった。














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