第5話 密漁犯は蜘蛛怪人!? その2

学校が終わった後、進太郎はイレギュラーズを連れて大使館へと帰宅した。

「お帰りなさいませ殿下、そしていらっしゃいませイレギュラーズの皆様。」


メイが出迎える。

「お帰りなさい殿下♪あ、春子ちゃん達もいらっしゃい♪おやつ用意するね♪」

台所から顔を出したアニーが、再び台所に戻る。


「おお、帰って来たか進太郎♪友達もいらっしゃい♪」

風呂場から出てきたのは、山羊の角を生やした髑髏頭。


首から下はパンツ一丁にリングシューズのマッチョボディ。

両肩から大胸筋にかけて傷のような模様がある巨漢。


デーモンブリードの祖父にして変身ベルト、魔王ドライバーこと

ゴート66世だった。


「・・・・・・先帝、着替え・・・・・・遅かった。」

ガウンを持ってきたフランが棒読みでしゃべる。


「ぼっしーのおじいさん、どこのレスラーでござるか?」

博士のつっこみはもっともだった。


他のイレギュラーズと進太郎は額に手を押さえていた。


その間にゴート66世がガウンをフランから受け取って着る。

「すまんすまん、トレーニングしてたんでな。」


「お前のじーちゃん、ベルトじゃなかったのか?」

元気が進太郎に尋ねる。


「・・・・・・ベルトは形態の一つらしい、強すぎる力を分割してるとか。」

知っていることを答える進太郎。


「おじいちゃん、本来はスーパーロボット並に凄い強い魔王なんじゃよ?」

ゴート66世がのたまう、つまりただの変身ベルトではないと言いたいらしい。


「それで、皆様は本日は遊びにこられたようにお見受けできませんが?」

メイが話を切り出す。


「そ、そうでござる!!ここ最近の船の事故が事件の疑いがあるでござる!!」

博士が叫び、スマホでニュースサイトを開いて見せる。


・漁船襲撃!!謎の蜘蛛男!!

・ニュータント密猟者あらわる!!

等のニュースがでてくる、要約すると蜘蛛の怪人らしいニュータントが漁船を襲って

魚を奪ったり密漁をしたり海保の船と交戦したりしているらしい。


「そういえば、魚屋さんから船が襲われて困っていると伺いましたね

出来たら退治して欲しいとも。」


直接漁師から仕入れてる鮮魚店には、大打撃であるそして一般の食卓にも。

「メイ、海上保安庁に連絡してくれ。俺達もお手伝いさせてもらおう。」

進太郎が命じる。


かくしてチーム、ヘルグリム帝国は密猟者退治に動き出した。






























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