11.透過率

すこし暗くなったのに

こんなに静かなのは過ぎていった

夕立のせいに違いなく

青田の緑や蓮の傘


ゆっくり暗くなったのと

あんまり澄みきったのが

同時なのもきっと

夕立に洗われて

山も麓から霞を払いはじめたからです

神社もすこしも寂しげでないそれも

鎮守がぴしゃぴしゃ鳴るからです


あんなに重たく雨が打っていったのに

景色はすっかり明るくなった

辛いことはみんな流れた

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る