第3話

(なっなんで小野賢章さんが…!?!?!?)


突然ハッとなり、私達は互いに目が合った。


あーしはちょっと戸惑いながら

「あー。。。賢章さんもOLDCODEX好きなんですねー」

賢章は冷静な顔で「たまたま先輩からチケットもらったんで来てみたんですよ!」

(先輩?)


どの先輩なのか聞こうとしたら賢章はもう1人の男の人と共に小走りで「じゃあ!あーしさん!!またね!!!」


そう言いあーしから離れていった


あーしはちょっと首を傾げながら(もしかして会社の先輩とかかな?)そう思いながら、ちゃっかり達央へ想いをしたため書いたファンレターをボックスの中に入れた


随分グッズを買いすぎたと思いながらチケットを出し中へ入った


____________


ライブはとても熱かった


まさかの愛媛公演ではあーしの好きな曲だらけだったので地元で良かったと感謝しながらライブを楽しんだ。あーしは途中達央がこちらをチラチラ見てきたと思い心の中で舞い上がってしまった。

(あーし、やっぱり達央が一番好き!!!)





そうしてライブは終演となった。あーしは汗だくになりながら出待ちを望んだ。

しかし途中でトイレに行きたくなったので会場内のトイレに駆け込んだ。トイレにすっきりして出てきたら奥に小野賢章が壁にもたれて待っていた。あーしは声をかけようとしたら小野が先ほどの男性と合流して先に歩いて行った。


あーしは何故か気になり、小野賢章の後をつけて行った。


途中の扉に気づかず奥に真っ直ぐ進んだ。


どうしてあーしには後を付ける行為をしてしまったのか自分でも分からなかった。


でも奥には何かあるに違いない。

そうあーしの心がそう言った気がする。


途中でピタッと


賢章の足が止まった。何故か扉から出てきたのは…!!






鈴木達央だった………



あーしは思わず「え!?!?!?!?」


と叫んでしまった…


それに気づいた賢章はつい焦った顔で「あっあーしさん!?!?」


他のスタッフも気づき大変焦った。


周りがザワザワし始めた、


「バカ!警備員はどうなってるんだ!!」

「トイレに行ってたそうで…」


「クソ!!!!」


スタッフ大勢はあーしを取り囲み外へ出そうとしたが、達央が


「まぁまぁ、きちんと警備が回ってなかったスタッフと警備員にも非がありますし、僕のファンを責めないでください。」


あーしはさっきまで自分のしてしまったことにパニックを起こしたが、達央の優しさに泣きそうになった。


達央があーしに手招きをし、

「さぁ、あーしさん?だっけ?楽屋に入ってよ。コーヒーでも出すよ」

あーしは瞳をうるうるさせながら「はい。。」と楽屋に入っていった。


賢章はそれを見守りながら少し浮かない顔をした。


続く。

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