ファンと声優バンドマンの恋

@kaikai114

第2話

何故か私は初対面の賢章さんとバーで飲んでいた。

もちろんお代は賢章さんの奢りだ。


「すみません…あーしさん 少しだけあーしさんとお話したくてつい」

あーしは内心めんどくさいと思いつつ「いや、あーしも割と暇だったからいいですよ」


賢章さんが頼んだカルアミルクを飲みながらあーしにずっと話しかけていた

あーしは人見知りだから正直どう話せばいいか分からなかった。

でも…


「え!?賢章さんってアニメ好きなんですか!?何が好きなんですか!?!?!?」

賢章さんは笑顔を見せながら「僕は黒子のバスケやユーリ!!! on ICEあと幕末Rockも好きですよ。」

あーしは目を輝かせながら「あーしも黒子のバスケとユーリ好きなんですよ!!!あーし自慢じゃないですけど、黒子についてはガチャガチャに5000円使ったことありますよ!ドヤ」 正直こんな話バーで話す内容じゃないのに2人は話に花を咲かせていた

周りのバーテンダーやほかの客の白い目など気にしてもなかった………


あーしはつい嬉しくて「あーしあとOLDCODEXも好きなんですよー達央最高ですよね!!!」


しかし賢章は「あー、うんいいよね。」

その笑顔は先ほどと違って浮かない感じだった


少しだけあーしも気まずくなった…


そんなこともありながらも3時間が過ぎた


2人はちょっと酔いしれながら「また会えたらいいですね」と賢章は微笑みながら言った。


あーしも笑顔で「そうですね」と言う。


帰り際にLINEを交換した。


賢章が帰る背中を見つめながら賢章のLINEのアイコンを見た


(ふーーーんテツヤ2号なんだ…ふふふ)


もうすぐOLDCODEXのコンサート


ちょっとだけ違う男と話して達央ごめんなさい


あーしはそう思いながら帰宅した。


次の日後輩に賢章が途中で帰ったこともブーブー言われたが、あーしは気にもしなかった


__________


そしてライブ当日


あーしは友人とワクワクしながらコミセンに向かった!!!!会場にはたくさんのファンがいて既に人でいっぱいだ


あーしはつい浮かれてグッズも買いすぎた


ひらっ


何かを落とした感じがしたが、あーしは気にしなかったが後ろから


「落としましたよ」

(え!?)


後ろを振り返ると見たことある人、そして声


それは賢章だった。


「賢章さん!?」



続く…

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