第4話 遅刻

「おいっ! 七海っ! お前また遅刻かよっ!」


 翔太が叫んだ。七海は無視をして通り過ぎようとした。


「おい無視すんなよなっ」


 翔太が足をひっかけようとしたので、即座に踏み返してやろうと、足を勢いよく下ろしたが、間一髪よけられてしまった。


「お~こわっ!」


 空腹でイライラしているところにこのありさまだ。本当なら殴ってやりたかった。

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