第9話 エルフ族の少女エレスチャル

 誰も足を踏み入れない森の奥深くにある聖地。


 そこに私たち種族はひっそりと住んでいる。

 ひいおばあさまからいつも聞かされた言葉は「人間は野蛮でけがれている種族なのです」ということ。

 小さな頃からずっとその言葉を聞いた私は、人間はオークのように話を聞かずに乱暴するし、小ずるい知恵だけが回るとっても厄介な種族だと思っていた。


「ひぃっ!!」


 どうしよう、目の前にギラギラとした緑の目の男と紫の目の女がいる。目立たないところに控えているのは……コボルト族。コボルト族もキャンキャンうるさくて面倒だ、と母さまが言っていたから、私は大ピンチだった。


 ああ、森の結界から出て薬草なんか取りに来なきゃよかった。妹が無茶をしてずっと熱を出さなきゃ人間に出くわすこともなかった。もう私はあっけなく人間に殺されて死ぬんだわ。まだ五十年しか生きていないのに。


 私はピンクの細かい花がついた三角の葉っぱの熱冷まし薬草を握りしめながら、小さな悲鳴を出し続けるしかなかった。



「こら、あなたヒィヒィ言いすぎて、なんだかあたしが可笑しくなってくるわよ」


 そう言うと紫の目の人間は、私の額に人差し指をくっつける。ポワと淡く光が光ったかと思うと、大混乱していた私の頭はすっきりしてちょっとだけ落ち着いた感じがした。鎮静魔法の一部なんだろう。


「うーん、僕の能力でわかるのはこの娘の名前だけですね。すごいなぁ、エルフって。ね、エレスチャルさん」


 ……なんで、どうして?


 なにも教えていないというか、口も聞いてないのに。やっぱり人間ってずるい知恵に長けているんだわ。

 紫の目の人間にかけてもらった鎮静魔法が効いていて、私は叫ぶことはしなかったけど、それでも私の肩は震え、涙は止まらなかった。


「おい、こいつらを普通の人間だとは思わないほうがいいぜ。俺も取って喰われたからな。お前もおしまいだな」


 コボルト族のおすが余計なことを耳元で囁いてくる。話してくる内容もほんっとに余計なことだった。母さまが言っていた通り、コボルト族は面倒だわ。



「ねぇ、あなた。エルフの隠れ里に案内してくれない? 入り方を教わっていたはずなのに、今はその入り方じゃ入れないのよね」


 紫の目の人間が話すには、以前にこの森の土地の所有者になったということでエルフの長に会いに来たそう。そのときにいろいろ取り決めをしていたのだけれど、更新時期に差し掛かっているから出向いてきたとのことだった。


「ここの森は無駄に広いのよね。でも、この森は手付かずのままのこしておかなきゃならないのはわかっているのよ。ただねぇ、街役場がうるさくて面倒だわ」


 ……なにかこの森の存亡に関わっている紫の目の人間。でもまだ信用は出来ないから私は意を決して質問をする。


「あ、あ、あの……一度エルフの長に会ったことがあるのなら、長の特徴を教えてください。でないと信用できませんっ!」


 エルフの隠れ里の長は、私の母さま。だから嘘をついていたらすぐにばれるわ。でも、もしもエルフハンターなら、私はやっぱり殺されて髪や血液などが売られてしまうんだわ。ひどいときには愛玩用の奴隷として売られるかもしれない。



 そんなことを考えてドキドキしていた私は、ごくりと生唾を飲み込んで紫の目の人間の顔を見る。その女は妖しい感じにニヤッと笑い、私に話しかけてきた。


「長は銀髪に蒼い瞳。身長は170センチ前後。細身で耳にシルバーのチェーンつきの薔薇をかたどった耳飾りをしているわ。名前はセレスチャル」


 本当に母さまに会ったことのある人のようだった。

 なので私は後ろの三人を入り口まで案内し、そこから分からないように結界に触れて心の中で呪文を唱える。

 すっと塞いでいた木々がほどけて細い道が現れた。ここから先が私たちの住んでるところ。人間を入れるのは私にとっては初めてのことだった。


 母さまがいる自分の家まで、後ろの三人はついてくる。紫の目の人間はまっすぐ前を向いて歩いているけど、その後ろから歩いてくる緑の目の人間はあたりの様子を伺ってキョロキョロするし、コボルトの雄は目につくモノ全てに手を出し、そのたびに緑の目の人間に叱られていた。



 *



「母さま、ただいま。あとお客様」


 奥の台所から「おかえり」と声が聞こえてくる。そしていつもみたいにエプロンで手を拭きながら私たちのところへと来た。


「あら! ティファニーじゃない。人間にしては相変わらず変わらないわね」


「セレス、うるさいわよ」


 そのふた言をお互いに交わしてぎゅっと抱きしめ合った。なんだ、すごく仲良しだったんだ。そんなふうに思っていた私に母さまは向き直った。



「カレスの薬草は持ってきたの? エレス」


「あっ!」


 さっきまで持っていた薬草は、私の手にはなかった。きっと結界を解いたところに置いてきてしまったんだ。


「なに? セレスの娘に薬草が必要なの?」


 紫の目の……ティファニーさんが無表情で母さまに尋ねる。


「実はね、熱がもう二十日も高いままでね。エレスがいつも薬草を持ってきてくれるんだけど、あなたたちに一生懸命で忘れちゃったみたい」


 母さまは苦笑する。その顔は本当は心配でどうしようもないけど、我慢してお客様の前で笑っている感じに見えた。


「ご、ごめんなさい。いますぐに取ってくるわ!」


「ちょっと待ちなさい。エレス」


 ティファニーさんが急いで出かけようとする私を止めて、母さまに言う。


「ちょっとカレスの様子を見せてもらえるかしら。それとスフェーンとロイズはついてきたら駄目よ」


 ついてくる気満々の二人に、ティファニーさんは釘を差す。


「ハァ……当たり前でしょう。だって女の子の寝室よ? あぁそれとエレスも入室しては駄目。あなたはうつる可能性があるから。なので三人でそこで茶でも飲んで待ってなさい」


 と母さまとティファニーさんはカレスの寝室へと入っていった。

 残された私はしぶしぶスフェーンさんとロイズさんにお茶を出す。



「へぇ、このお茶は独特ですね。ふんわりとした杉の香りが瑞々しくて美味しいです。このお茶なら僕の持ってきた香り少なめのクッキーが合いますね」


 とスフェーンさんは背負っていた大きなカバンから、見たことのない透明の綺麗な紙に包まれたクッキーを出してわたしに勧めてくれた。


「あ、これは少し疲れが回復するクッキーですので、安心して食べてくださいね。もう試食済ですので、効果はばっちりです」


 ニコニコとして勧めてくるので、私は一枚だけいただくことにした。

 サクッとした歯ざわりのあとに嗅いだことのないクリーミーな香りがする。舌の上でホロリと溶けるクッキーはほんのりした甘さと香ばしさを残してあっという間に溶けて消えてしまった。



「ん! おいしいです」


 私が作るバキッとした堅いクッキーとは天と地ほどの差があった。

 だけど、クッキーを食べた直後から、隣の声が聞こえてくるぐらい耳の感覚が鋭くなったらしく、母さまとティファニーさんの声が聞こえる。


「……これは『ヘンドリック症候群』よ。このまま熱冷ましを続けていても身体の熱がどんどん奪われて、凍えてカレスはいずれ……」


「……でも私たちには直す手立てがないわ。以前にも同じ病気にかかった子がいるのだけど、その子も三十日で……」


 ボソボソと喋っていて全ては聞こえなかったけど、カレスは危険な状態にあるということだけはわかった。



「ど、どうしよう。カレスが死んじゃうかも……」


 目からじわりと涙が出て来る。

 急に泣き出した私を見てスフェーンさんはおろおろし、ロイズさんはじっと私を見つめてきた。


「おい、姉ちゃんなら泣いてる暇はねぇんじゃねぇか? しっかりしろよ」


 ジロッとロイズさんに睨まれて、私は涙がとまった。そうだ、私はお姉ちゃんなんだからしっかりしなきゃいけない。泣いてもカレスが治るわけじゃないもの。だから、カレスの部屋のドアの前で、中にいる母さんとティファニーさんに声をかける。


「私に出来ることがあったら、何でも言ってください。そしてどうかカレスを助けてください。お願いします!」


 その声に反応したのか中の鍵が開き、母さんとティファニーさんが出てきた。


「エレス、立ち聞きだなんてお行儀が悪いわよ」


「ち、違うわ。スフェーンさんのクッキーを食べたら聴こえてきたんだもん」


「スフェーン、あんたの魔法は失敗。でも……使えるかもしれない」


 一瞬がっくりと肩を落としたスフェーンさんだったけど、そのあとはティファニーさんの言葉をきちんと待っていた。


「あんたたち三人に、薬の材料を取ってきてほしいわね。一番大変なのはエレスが探すノビツグミの羽とフンだけど、そのクッキーで鳴き声を見つけたらいけるわ」


 てきばきとティファニーさんは指示を出す。スフェーンさんはたくさんの種類の薬草採取を頼まれていたし、ロイズさんは森のはずれの崖っぷちに生えている苔の採取だった。どう見ても私の集めるものは危険じゃないし、種類が多いわけじゃない。


「それはエレスにしかできないことよ。さ、五日後までには全て収集して頂戴」



 *



 スフェーンさんからもらったクッキーは五枚だった。一枚の効果はおおよそ十分だから、たった五十分のうちにノビツグミの巣だったものを見つけなきゃいけない。

 ノビツグミは今の時期に南へと旅立つらしい。だから残っているのを見つけるのは相当難しいことだった。


 だから私は鳥に詳しいエンガイア爺に、おおよその場所を聞く事にした。


「ふうむ。ノビツグミか。夏の間はたくさんいたがのう。今の時期はぼほ南に移動してしまったんじゃなかろうか」


 のんびりと話をするエンガイア爺を急かしたかったけど、慌てさせたらきっといい情報が手に入らないから、私はじっと話を聞く。



「そう言えばサンザシの木が好きでのう。あの赤い実はノビツグミの血から出来ているという話を聞いたことがあるのう」


「サンザシの木ですね。それなら……」


 私は自分で作った植物メモを開く。以前にサンザシの棘についていろいろ調べた記憶があったからだ。そのメモによると、ロイズさんが行く崖の下にたくさんサンザシの木があるという記述があった。

 エンガイア爺に丁寧にお礼を言って、私は森のはずれに向かった。



「いたっ!」


 服は質素な麻の上下。そこにいちいちサンザシの木の棘を引っ掛けながら、私は必死にノビツグミの巣を探す。でも目を凝らしてもどこにもなかった。


 崖の上では、ロイズさんがするすると苔を取っているのが見える。とてもうまく採取している姿を見て、私は焦ったけど、懐のクッキーを思い出した。エンガイア爺には鳴き声の特徴も聞いていたので、クッキーを食べ耳をすます。



 遠くから「ジャッ、ジャッ」と特徴的な声が聞こえた。その方向を見上げると、崖の中腹ほどに小さな鳥がいることを確認した。さらに目を凝らすと、立派な巣も発見出来たのだった。


「巣の周りにならフンも羽も落ちているはずだわ」


 私は崖の岩のでっぱりに手と足をかけ、登っていく。崖のぼりなんてしたことがないけど、カレスのためだから頑張らないと。


 ノビツグミの巣にあと半分ぐらいのところで、わたしの指の感覚がなくなってきた。岩のでっぱりも小さくなってきてものすごく怖いけど、それでも必死に私は崖をよじ登る。



「と、取れた!」


 腕はブルブルして、足はあまり疲れていないけど恐怖でガクガクだった。でも必死に手を伸ばして巣の中の羽と、まわりに散らばっていたフンを丁寧に集め、ティファニーさんから預かった袋の中にいれ、懐におさめる。


「あっ! きゃあっ!!」


 一段落して油断したのか、私の手は崖から離れていた。そのまま反り返る体勢になり足も崖から離れ、私は頭から真っ逆さまに崖をおち……


「おいっ! テメエはバカかよ! こんなところで手を離したら落ちるだろ! こっから落ちたら死んじまうぞ!?」


 と、崖の上のほうに居たロイズさんが私のところまで降りてきて、落ちそうになった私の左手をぎゅっと掴んだ。そして私は崖のでっぱりをつかみ、体勢を整え直す。



「ていうかな、こんな危険なことは男に任せときゃいいんだよ。俺に一声かけてくれりゃ、その羽だって取ってやったのに」


「す、すみません……」


 それからも崖を降りるまで、ずっと私はロイズさんから説教を受けていた。崖から降りたあとも足はガクガクだったけど、なんとか無事だった。


「その、ロイズさんはもう取れたんですか?」


「ああ、ごっそりな。どうせ取るならあとで生える分以外全部取ってやらあ」


 売れるかもしれねーしな、とロイズさんは言っていた。

 懐にあったクッキーが四枚残っていたので、ロイズさんと半分に分けて食べる。



「しかしよぉ、俺もただちょっとだけ体力回復するだけなのに、なんでエルフにゃ変な効果が出たんだろうな、気になるけどスフェーンが作った魔法のアイテムは信用できねぇし追及してもしょうがねぇ」


 私はそのとき、母さまの叫び声とカレスの荒い息遣いが聞こえた。


「なにかあったみたいです。ロイズさん、急いで家までお願いします」


 リョーカイ、そうロイズさんが言うと、私を肩車してものすごい勢いで走り出した。


「ちょ、なんでええええ!」



 *



「母さまっ!」


 ロイズさんに担がれた私は、驚くほどの速さで家まで戻った。そんなロイズさんを見ると息ひとつ乱していない。中では母さまとティファニーさん、そしてスフェーンさんが居た。


「全ての材料が揃ったわね。急がないと間に合わないわ」


 台所にくるようにティファニーさんに手招きされたので入る。そこには怪しい大きな鍋がしつらえてあった。


「ロイズ、苔を全部頂戴」


「う、え? 全部?」


 さっさとしなさい、と言われ渋々ロイズさんは苔を全部ティファニーさんに渡す。もくもくとした緑色の苔はロイズさんの両手いっぱいにあったけど、それを全部惜しげもなく大鍋にティファニーさんは突っ込んだ。ぐつぐつと煮えたぎっている鍋に苔を入れるとあっという間に溶けてなくなった。

 それを見ていたロイズさんの耳としっぽがしゅーんとしたのが少し可愛かった。



「ちょっと足りなかったけど、まあいいでしょう。次。エレスの羽とフンも頂戴」


 私は急いで懐から革袋を取り出す。その中身を確認しないままティファニーさんはバサバサと大鍋に入れた。


「ん、オーケーね。あとはこれを煮詰めるだけ。ちょっと時間があるからエレスは滋養のあるものを作っておきなさい。大丈夫、カレスは助かるわ」


 どうやら中身の羽とフンは合っていたようで、私はほっと胸をなでおろす。

 そしてカレスのために美味しい料理を作ろうと腕まくりをしながら流しに向かう。


「あ、僕も手伝いますよ」


 スフェーンさんも私と同じように腕まくりをして、私の隣に立ってくれた。



 *



 料理が出来上がったころ、大鍋の中身もかなり減っていた。それをマグカップにドロドロと注ぐティファニーさん。


「ん、良いわね。じゃあカレスのところへ持っていくわ」


 そう言ってティファニーさんはカレスの部屋に入った。中では苦しそうなカレスと、目を真っ赤に腫れ上がらせた母さまが居たけど、私は邪魔をしないようにそっと祈るだけだった。



「ギャ――――!!! 苦いっ!!」


 なにかものすごいカレスの叫び声が聞こえた。


「いいから黙って全部飲み干しなさいっ」


「苦くて不味くて嫌あああ、うぐっ」



 そのあとはシーンとして怖くてスフェーンさんを見たら、眉間に手を当てて首を横に振っているし、ロイズさんは


「ティファニーの魔法りょうりは不味いからなぁ……」


 とつぶやきながら部屋の隅でガタガタ震えていた。なんだか怖いな。

 でもそのあとカレスが母さんに付き添われて、部屋を出てきたときの表情は、熱に浮かされた真っ赤な顔じゃなくて、元の顔色だった。



「お、おねえちゃん……ありがとう。みんなも、ありがとう」


 ペコっと挨拶するカレスチャル。

 そしてお腹が空いたというので、みんなでご飯にした。



 *



「せっかくの機会だから、エレス。ティファニーのところで修行していらっしゃい」


 ご飯を食べ終わったあと、母さまに言われた。


「あなたが次期の長になるのだから、今から外の世界を見て回ってくるのよ。ついでにティファニーさんが面倒だと言った書類の件もあなたに一任するからね」


 そしてこれはお願いではなくて命令です、と母さまは言った。なので私は従わなくてはならなくなったのだ。

 ティファニーさんとは話がついていたらしく、


「ま、食い扶持が一人増えたってかまわないわよ。それにこの植物図鑑は役立ちそうだから問題はないわよ」


 ティファニーさんに革袋を渡したときにどうやら私のメモ帳まで渡していたらしい。そのメモ帳をティファニーさんは無表情で私に返してくれた。


「エレスは絵もうまいしやってもらうことはありそうね。スフェーンなんか子供の落書きだからちっとも役に立たないわ」


「う、ティファニー様。人には得手不得手というものがあるのです。だから僕にだって弱点の一つや二つ……」


 それが致命的なのよっ、とスフェーンさんは突っ込まれていた。



 *



「近場だから、たまには顔を見せてね。気をつけていってらっしゃい」


「お、おねえちゃぁん……いなくなるのさびしいよ」


 泣きべそをかいているカレスの頭をぐりぐりと撫で、私はカレスを慰める。

 ティファニーさんのところでしばらく修行をすることになったけど、歩いて一時間で家まで戻れるし、怖くない。



「で、でもやっぱり人間が一杯なんて……どうしよう~」


 家が見えなくなったときに私は弱音を吐く。

 ティファニーさんは無反応だし、スフェーンさんはおろおろとするばかり。


「俺たちのことも怖くなくなったのなら問題ねーよ。困ったら助けてやるからよ」


 ロイズさんがさっさと歩け、と言わんばかりに私の手を引っ張る。



 ……うん、なんとかなりそうかな。





 ☆今回のアイテム『未熟なバタークッキー』

 スフェーンが作った失敗作。体力回復の魔法を込めてあるクッキーなのだが、人間に対してはちょっとしか効果がなく、エルフに対しては聴力を数倍にあげるという効果が出る。ロイズも食べたのだが、残念ながら効果が発現することはなかった。ティファニー曰く、効果に揺れが出るものはまだまだ未熟な証拠らしい。ティファニーの家のお茶請けにしか出てこないため、非売品。だがしかし儲かっているのか? ジャック・オ・トゥラデス。

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