第19話
「ふぅ……」
女の子の買い物は予想以上に体力を使うな……と体験して感じる。服を取っ替え引っ替え試着するし何よりテンションが高い。褒めすぎたからかもしれないが。
あれから何軒か洋服の店を周り、僕の両手が埋まるぐらいには服を買っていた。恐るべし。
はい、荷物持ちしてます。重いです。
「じゃあ次は〜お昼にしましょう!」
と彼女。気持ちテンション高めに見える。
「何食べたいですか?」
「和食」
「却下です。ここのイタリアンにしましょう♪」
前々から思ってたけどこの子人の話聞く気ないだろ。
「あ、結構美味しそう」
しまった、口を滑らせ――
「決定ですね♪」
笑顔で押される。美少女の笑顔はヘルファイアぐらいの威力がある(対戦車ミサイル)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「何食べようかなぁ……」
悩んでる顔もかわいいな。
「センパイはどうしますか?」
「え?あ、あぁ……」
見とれてて何も考えていなかった……すっかり春香ちゃんの術中に嵌っているのだろう。
「もう、しっかりしてくださいよ」
「すまんすまん。つい、な」
「とりあえず私はカルボナーラとマルゲリータで」
「じゃあ俺はぺペロンチーノとピカタで」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「美味しかったな……」
「でしょ、オススメなんですよココ」
「いや、そういうことなら最初に言ってくれればよかったのに……」
「そういうところ好きですよ」
!? この子平気でこういうこと言うからほんと心臓に悪い。
「ここは僕が払うよ。教えてくれたお礼だ」
「いや、悪いですよ……私の分は私が払いますから」
「いいっていいって。」
と僕。「こういうところは男が払うものだ」という先入観もあるにはあるが実際彼女に感謝しているのである。
「じゃあお言葉に甘えて……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「次は何買いに行くんだ?」
と僕。まだまだ時間もあるし。
「新しいエプロンが欲しいのでそれを見に行きたいです。そのあとに雑貨と本を」
「了解」
この後散々エプロンを試着する彼女に感想を言う羽目になったのは言うまでもない……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます