第4話
「はぁ……何もかも終わった……」
終礼の後ため息をつく僕。
*
「生徒会委員に立候補する方は居ませんか?」
恒例の委員会決め。それこそが僕の悪夢の始まりだった……
うちの学校ではクラス毎に一人生徒会へと生贄を捧げる決まりになっている。なっているのだが……
「藤原くんって何か部活とか委員入ってた?」
「いや、なんにも……」
「じゃ決定ね!生徒会委員よろしく!」
クラス委員は唐突に僕を指名する(!)
「ファッ!? 自分以外に適任が……」
と耀司の方をちらりと見る。が、耀司は笑いながら
「部活があってな……」
と申し訳なさそうに目を逸らす。おのれ。
「どうせ帰宅部なんだし一年ぐらいお願いっ!」
と頼みこまれてしまった。陰キャキモ=オタクで気の弱い僕は断ることができなかった……
*
という訳で、生徒会委員へと決まってしまった僕は、重い足と崩れてしまった薔薇色の学校生活の計画を引きずりながら生徒会室へと向かうのであった……
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