イタズラNo.2ー企画ー
ある日の休み時間いつもの三人で過ごしていると
「なぁ、ふと思ったんだが」
「どうした坂田」
大野が答える
「マンガとかでさぁイタズラしてるのいるじゃん」
「いるな」
「そこでさ、ドアに黒板消し挟んで落とすやつあるじゃん」
「あるな」
「あれ現実リアルでは無理ゲーじゃん」
「まぁそうだな」
「あれ現実リアルでできたら逆に意外性MAXだと思うわけだ」
「ふむ」
「どうしたらできると思う?」
「もうそれをやることは確定なんだな...」
「いや、他のでもいいが絶対に成功できないとされるイタズラされたらどんなリアクションすんのか興味ないか」
「...あるな。うん、ある」
「考えてみようぜ」
「よしきた」
「腕がなるぜ!」
松本が言うが
「「お前はいつもなにも考えないがな」」
言われてしまった
さてお昼休み
「まず、黒板消し落としが成功しない理由について考えよう」
今回の司会は大野
「第一に落ちるのが早すぎるよな」
「あとはシンプルに高さ的に気付くよな」
「その二つさえどうにかすれば」
「落ちる早さは物理法則的に4メートルちょいぐらいから落とせば当たるというのを聞いたことがある」
「4メートルて、学校でそれは無理だろ」
「じゃあドアのたかさをそれくらいに変えれば!」
松本アホが割り込む
「「お前は人類史上最強のバカなのか?」」
「オゥ!辛辣ぅ!」
「さて、アホはほっといて、まず天井までが4メートルも無いよな」
「そこが大きな課題か」
「同時に、まずばれない、ということを考えねばならん」
「意外と奥が深いな黒板消し落とし」
「いかようにすべきか」
「まあ、今日のところは各自考えてみてまた明日、ってところだな」
「手動で投げる!」
松本アホ参戦
「よし、じゃあまた明日ー」
「...( ・3・)」
ー翌日ー
「さて、黒板消し落としだが」
「やはり高さとステルス性に劣るのはどうしようもない」
「そう、そこでだ、今回は手動でいこうと思う」
ニヤリ、と大野
「というと?」
「黒板消しに釣糸かなんかをつけて前で構えておいて入ってきたら糸から手を離す」
「それ糸いる?」
「あー...言葉足らずか。滑車をつけて座ったままでスタンバイするんだよ」
「なるほど、そうするとドアを開けることもなく、タイミングも合わせられるわけだ」
「あれそれ俺の手動で投げるとにてねぇ?俺ナイスアイデアだったのでは?」
松本が自慢げに言ってくるが
「「それはない」」
否定された
「( ・3・)」
「まぁ問題点としては少々準備が壮大だわな」
「なら別に滑車じゃなくても普通に釣竿でいいんじゃないか?」
「ふむ、それもそうか」
「あとはオプションだな」
「まずは、定番のチョークの粉まみれはどうする」
「でもあんなうまくチョークは広がらんし何より後で洗うのが大変だろう」
「とすると断念か」
「でもなんかしないと地味じゃないか?」
「ふーむ、しかしこのイタズラシンプルなだけにオプションの付け方のレパートリーが少ないぞ」
「意外な壁だな」
「...まぁしょうがない。実験してみてどうしてもつまらんならまた考えようか」
かくして今回の大まかな方針が決定!
ー今回のイタズラー
・インパクト A
・驚き A
・意外性 逆にS
・笑い B(先生のリアクションに期待)
・シュールさ B
・危険性 C
・工夫 B
・凶悪性 B
・羞恥性 C
・注目度 SS
・方法
黒板消しを釣竿の糸の先にセットします。お次にドア横にスタンバイ。
→ドアが開きます。
→落とします。
→当たります。
→いええぇぇぇぇぇい!♪o(゜∀゜o)(o゜∀゜)o♪
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