蒼い月

窓から見える三日月は

黒い闇に光っている

光がぶれて見えるのは

涙が瞳を覆ったから


あなたの背中に爪を立て

汗ばむその硬い肌に

三日月の傷をつくるのよ

揺れて揺れて、その傷は

赤い月に変わっていく

痛みにゆがむ、その顔で

愛している、と囁いて


蒼い月が見下ろした

あなたの背中の赤い月


これがわたしの罪でしょう


あなたに深く刻み込む

わたしという名の甘い刹那

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