甘い蜜

僕は甘い蜜が吸いたい

甘くてとろけるような蜜だ

蜜が滑らかに舌の上をすべって

喉の奥に落ちていくとき

切なく歪む、君の顔が見たい


僕は全部知り尽くしながら

その蜜を舐め尽くすんだ

君が滴らせる、その蜜は

僕の躰を蝕んでいく


もっとその蜜を僕に寄越しな

これっぽっちの罪悪感も抱かなくていいから

その蜜を


「アイシテル」


そう、それでいい


本当のことなんか、言わなくていいんだ

僕が君から欲しいのは


嘘、という名の甘い蜜


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