第28話
「お父さーん、ロストちん達を連れてきたよー♪」
ロスト達が応接室に入ると、身長3メートルはある真紅の鱗の竜人が大きめのソファーに座っている。
そしてその隣には水色髪のストレートロングヘアの美女が座っていた。
この二人こそ竜王国ザークの王、バジュラ・ザークと、王妃ルピア・ザークである。
「バジュラ王、ルピア王妃、お久しぶりです」
「はははははははは! 久しぶりだなロストくん! 元気そうで何よりだよ!」
「本当久しぶりねー、一年ぶりぐらいかしら?」
「はい、お二人も変わらずお元気そうで何よりです、紹介します、俺の妹になったレティです」
「は、初めまして、レティです」
「おお! 君が噂の! ラピスから話を聞いていたが、なんと可愛らしい少女だ!」
「本当ねー、こんなに可愛いと、娘に欲しくなっちゃうわねー♪」
「でしょ~♪ レティちんって本当可愛らしいよねー♪」
「そ、そんな……褒め過ぎですよ……」
ラピスたちに褒められて、レティは頬を染めて恥ずかしがっていた。
「レティ、恥ずかしがることなんて無いぞ、レティが可愛らしいと言うのは事実なのだからな」
「あ、兄様……」
ロストの言葉で、レティの顔は真っ赤になった。
「ははははははは! 仲が良いようでなによりだ! ロストくんたちの部屋は用意してあるから、グレンの結婚式の日までこの王国を満喫していってくれ!」
「はい、ありがとうございます」
国王と王妃に挨拶を済ませたロスト達はラピスに部屋へと案内された。
「ロストちんの部屋はこっち、蟻人達の部屋はあっち、レティちんはこっちねー♪」
「わかった、で結局グレンはどこに居るんだ? ここに来る途中も見かけなかったが……」
「そろそろ用事が終わるころだと思うから、私が呼んで来ようかー?」
「ああ、頼む」
「よし、じゃあ行こうか、レティちん!」
「え!? わ、私もですか!?」
ラピスはレティを連れてグレンを呼びに向かった。
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