第一話 タイムカプセルの記憶
1-1
親友のユウスケから久しぶりにメールが来た。
「春休みに十年前に埋めたタイムカプセルを掘り起こそうぜ」と。
俺、
―来ない。
約束していた時間を、一時間も回っていた。いくらルーズなユウスケでも、メールや電話の一本も入れるはずだ。
「遅い…」
流石に限界だった。奴が遅れるのは馴れているが、連絡が付かないせいかいつも以上にイライラしていた。それだけでなく、すぐ終わるだろうと高をくくって、詰め込んだ荷物を家に預けていなかったというのもイライラしている原因の一つだ。
「…とりあえず、帰るか」
俺は諦めて家に向かった。
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