2.物語のテーマを通す
これも至極当然のことですが、大切なことです。
物語を通して伝わるメッセージは、軸がしっかりしていないと届くことはありません。
日本の物語の型のひとつに、「欠損と変化」というものがあります。
アイデンティティと記憶が欠損したかばんが、旅を通してこれらを取戻し、文字通りのフレンズになる。
魔法少女に憧れ、力を持ちながらも本当の魔法少女を知らない、いわば夢見る少女だった彼女が、魔法少女の真実を知り、自分に秘められた力を使って理不尽な運命に打ちのめされる過去、現在、未来すべての魔法少女を救済していく。
物語の序盤には欠損のために何もできなかった彼女たちが、旅や戦いを通じて身につけた力を発揮していく、そういう場面に我々はカタルシスを感じるのだと思います。
そこにたどり着くには、綿密なシナリオが不可欠です。一つ一つ土台を積み重ね、カタルシスに至らなければなりません。
かばんたちがセルリアンとの戦いで作戦指揮を担ったのは、それまでの旅でかばんが「考える力」で多くのフレンズを救ってきたから。
まどかは、マミや杏子やほむら、そして親友のさやか、多くの少女たちが願いの代償として魔法少女になり、破滅していくのを見てきました。
そういった積み重ねと主人公の特異性が、物語を面白くしているのではないか、と思うのです。
最後に、とあるアニメで印象に残っているフレーズを。
「この世に奇跡なんてない、あるのは原因と結果、そして誰が何をするか、だ」
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