第1話

『ピピピ… ピピピ…』





無機質な部屋の中にけたたましい目覚まし時計の音が鳴り響く





「う~ん…」





この今起き上がった少女がこの物語の主人公黒瀬麻衣である





麻衣「もう朝なわけ?…」





ゆっくりと麻衣は階段を降り、両親の待つリビングへと向かう。





麻衣「おはよ~」





麻衣はそう言いリビングに足を踏み入れた





母「おはよう!!」





朝からうるさいくらいの声量であいさつが帰ってくる





いつも笑顔の優しい母





父「おはよう」





無口だが優しい父





そんな2人に囲まれながら麻衣は朝食をとり始めた





母「早く食べちゃいなさい」





麻衣「は~い」





麻衣は手早く朝食をすませると





自室に戻り、着るのも2年目に入った制服に腕を通した





そして今日いるものの準備をしていると





『ピンポーン』





インターホンが鳴った





麻衣「もうそんな時間!?」





麻衣は慌てて時計を見た





すると既に学校に行かなければいけない時間をさしていた





麻衣は勢いよくカバンを掴むと





階段を駆け下りた





麻衣「いってきまーす!!」





母「いってらっしゃい~」





後ろから母の元気の良い返事が帰ってきた





玄関を開けると仲の良い2人が立っていた





三月「麻衣遅いよ~!!」





この子は森田三月(もりたみつき)





優里「確かに遅い…」





こっちの子は木場優里(こばゆうり)





2人とも麻衣の大切な友達だ





だが麻衣はこの2人にも





偽物の笑顔しか見せていない

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