鈴ルート3話 デジタルでもアナログでも

「遅い」

屋上に着いた瞬間、鈴下は仁王立ちで俺を睨んでくる。

「学園祭が開始してから、まだ5分も経ってないぞ」

「それでも、わたしは待ってたの」

「はいはい、すみませんでした。それと鈴下――」

「なに?」

「やっぱり、クラスの出し物の当番があったんじゃないのか?」

「そ、そんなこと知らないわよ」

あからさまだな。

「そこまでして、行きたいとこでもあるのか?」

「だから、別に当番とかなかったってば」

「別にごまかさなくても、なにも言わないけどさ。代わってくれた人とかにはちゃんとお礼、言っておけよ?」

「…………」

って、なにを説教してるんだ俺は。せっかくの学園祭なのに、これじゃ台無しだ。

「悪い。で、どっか行きたいとこ、あるんじゃねえか?」

「特にないんだけど、とりあえず、お腹空いた」

「なら、まずは飯の調達だな。行こうぜ」

「うん」

「俺、イカ焼きが食いてえな」

「わたし、タコ焼き食べたい」

そんな会話をしながら、俺たちは目的の品を求め、中庭へ移動した。


「イカ焼きに比べて、タコ焼きは人気だな」

中庭に到着した後、部活が出店している屋台で、俺と鈴下は目的を果たしていた。

「イカ焼きのほうはすんなり買えたけど、タコ焼きは並ぶほどだったわね」

「う~ぬ、口惜しい……」

「なんでよ?」

「皆、もっとイカ焼きの魅力に気づくべきなのだ」

「すごくどうでもいい」

「なぬを!?」

「そんなことより、お腹空いた」

「ごもっとも……。じゃあ、屋上行くか? こんな人混みの中にいるの嫌だろ?」

「うん……だけど……」

「?」

「屋上まで行ってたら、冷めちゃうし……たまには中庭で食べるのも悪くないかな」

「そうか。鈴下がいいなら、いいんだけどさ」

「ほら、あそこのベンチ、ちょうど空いてるし、誰かに座られないうちに確保するわよ」

「了解」

手に持った食料を落とさないよう、しかし足早にベンチに座る。

「はあ~、お腹空いたわ~、もぐもぐ」

「もう食ってるじゃねえか」

「朝は基本食べないから、この時間はお腹が空くの」

「だからって、タコ焼きを3箱も買うかね」

「イカ焼きを5本も買ったあんたに言われたくない」

「てか、いつも朝食食べないのか?」

「ほとんど食べない」

「なんで?」

「ないから……用意するのもめんどいし」

「お母さん、作ってくれないのか?」

「…………」

「鈴下?」

「あんたには関係ないでしょ」

鈴下は一瞬止めた爪楊枝を再び動かし、タコ焼きを次から次へと口に放り込んでいく。

「なあ、俺にも1つ分けてくれよ?」

「いやよ。これ、わたしのだもん」

「いいじゃねえか、1つぐらい」

「イカ焼き1本くれるなら、いいわよ」

「なんでだよ。タコ焼き1個とイカ焼き1本って、どう考えても不等価交換だろ。タコ焼き1箱が妥当だ」

「なら、交渉決裂ね」

「むう……」

味見したいって程度だったし、別にいいんだけどさ。

「あむっあむっ……」

「んぐっんぐっ……」

「あむっあむっ……ん」

「ん?」

鈴下は爪楊枝で突き刺したタコ焼きを俺のほうへ突き出している。

「くれるのか?」

「味見ぐらいさせてやろうかなって、思っただけよ」

「鈴下……」

「いいから早く食べてよ。わたしも早く食べたいんだから」

「あ、ああ、悪い」

鈴下が突き出してきたタコ焼きを一口でほうばる。

「おお、なかなかうめえな」

「そ、良かったわね」

「ほれ」

鈴下がしたように俺もイカ焼きの串部分を鈴下へ突き出す。

「なによ?」

「やる」

「あんたの手なんて、いらないんだけど?」

「頼まれても差し出さんから安心しろ。イカ焼きの取っ手部分を受け取ってほしいんだよ」

「なんでよ?」

「タコ焼き1個とイカ焼き1本交換だろ? 俺はもらったから、鈴下にも」

「ほ、本気にしないでよ。嘘だって。イカ焼き1本丸々とかいらないから」

「それなら、食べたいだけかじれ。それなら、いいだろ? もらってばっかりは悪いからな」

「そんなこと気にしなくていいけど、くれるのなら……はむっ」

鈴下は差し出したイカ焼きの先端部分にかじりつく。

「……ありがと」

「もういいのか?」

「味見したかっただけだから」

「そか……ん?」

「なに?」

「あ、いや……これってさ、俗に言う『食べさせあいっこ』ってやつなのかなって思ってさ」

「な、あ……そんなわけないっての! なに想像してんのよ、変態!」

「なぜ変態になる」

「うるさい! そんなこと考えなくていいから、さっさと食べて行くわよ」

「行くってどこへ?」

「決めてないけど、とにかく行くのよ」

「はいはい、わかりましたよ」

俺と鈴下は近くにあったゴミ箱に食べ終えた後のゴミを捨て、校舎に向かっていった。鈴下とこうやって一緒に過ごすのは、初めてのような気がする。どことなく俺の心が浮かれているのは、そのせいだろうか。


「なーんか、どれもパッとしないわね」

校舎内に入り、廊下を歩きながらあちこち見て回って疲れたのか、少し重い足取りで愚痴をこぼす。

「というと?」

「だって、どこもかしこも似たり寄ったりじゃない? 喫茶店もどきとか、お化け屋敷もどきとかそんなんばっかり。しかも、凝ったものなんて1つもない」

「学園祭になにを求めてるんだ。それと『もどき』とか言うな。一生懸命やってる連中に失礼だろ」

「だって、喫茶店にしてでも、どこも同じようなメニューばっかりだし」

「多分、衛生面とか色々あんだよ。俺も良くは知らんが」

「それにしたってさ」

「飯はさっき食ったからいいだろ。どこか行きたいところとかないのか?」

「遊べるところに行きたい」

「遊べるところね……」

といっても、鈴下の言うようにそういうのはお化け屋敷ぐらいしか……。

「ん……なんだあれ?」

「なにかあったの?」

視線の先にある教室が気になった俺は扉の前まで歩く。それを見て、鈴下も無言でトテトテついてくる。

「なんかすごいわね」

教室の扉に貼ってある貼り紙をまじまじと見る俺たち。

「これは射的でいいんだよな?」

「一応、そう書いてあるけど……『名射手、求ム!』って書いてあるわよ」

「『戦場部』なんて部活があったのか……」

なにをする部活なんだ。

「でも、面白そう。こういうのを期待してたのよ」

「そうなのか?」

「なんだか本格的でいいじゃない。やっていきましょ!」

「ちょ、おい」

鈴下に強引に手を引かれ、教室に入る。

「引っ張んなくても、ちゃんとついてくるっての」

「へえ~、なんだかすごいわね」

聞いちゃいねえな。でも、確かにすごい。なんというか本格的だ。貸し出しているものも、よく祭りで見かけるコルク栓式のからエアガン、弓矢にクロスボウまである。『戦場部』がどんな部活なのか、ますます気になる。

「5発中、一定のポイントを取れば、景品をもらえるみたいよ」

「へえ~、どれどれ……なっ、これは!?」

景品の1つを見て、俺は驚愕する。

「な、なによ、大きな声出して……」

「これは欲しい……」

「なにこれ、ゲーム?」

「これはスーパーファニコン用ソフト、その名も『トルイヌの大冒険 奇妙な迷宮』だ」

「どんなゲームなの?」

「一言で言うなら、1000回遊べるRPGだ」

「それってすごいの?」

「RPGっていうゲームはたいてい1回遊んだら満足してしまうゲームなんだけど、これは違う。ダンジョンの形状が毎回変化したり、死んだら最初からやり直しなど、今までのRPGにはない要素がふんだんに詰め込まれてるんだ」

「そうなんだ。よくわからないけど」

「くう~、欲しいけど、これ5発全部を真ん中に当てないともらえねえじゃねえか」

「ま、あんたには無理ね」

「なぬ?」

「あんたの精密性の無さはころエクで十分知ってるし」

「あ、あれはたまたまだ」

「どうだか」

「なら、この射的で勝負だ! どっちがより多くポイントを取れるか、試してみようぜ」

「望むところ」

格ゲーでは歯が立たんが、こういうアナログものならチャンスはあるはずだ。

「条件が平等になるよう、同じ武器にしようぜ?」

「いいわよ、武器はどれにする?」

「コルク銃でいいか?」

「オッケー、それでいいわ」

お金を支払い、お互い射撃位置に立つ。

「それじゃ、始めるわよ?」

「よし、いくぜ」

持っていたコルク銃を的に向け、構える。

「…………」

負けられねえ。ころエクではボコボコにされたからな。他の格ゲーでも同じ目に遭うだろうから、鈴下の鼻をあかすにはここしかねえ。

「…………」

射的は子供の頃やって以来だが、昔の勘を取り戻せば勝てる……!

「――っ!」

鈴下が1発放ったすぐ後、俺も引き金を引いた。

「うーむ……」

的に当たりはしたが、まだまだ外周といった具合だ。鈴下は――

「なに!?」

「けっこう思ったところにいかないわね」

「ちょ、ちょっと待て!」

「なによ?」

「それで思ったところにいかないとか嘘だろ?」

鈴下の放ったコルクは綺麗に真ん中に命中していた。

「確かに真ん中に当てたけど、私の予想と違ったのよ。そういうあんたは――」

鈴下は俺の的に空いた穴の位置を見て、ニヤアとした表情になる。

「あらら? どうしたの?」

「ぐっ……」

「風でも吹いたのかな? それとも、あんたのコルクは鉄で出来てるのかしら?」

「だー! うるせえうるせえ! ちょっとずれちまっただけだ」

「そうよね。あんたの実力はこんなものじゃないわよね」

「今のうちに大口叩いておくがいいさ。すぐにその顔を驚愕でいっぱいにしてやる」

「そうね~。そのときが楽しみね」

腹立たしいやつめ。

「次行くぞ」

「…………」

2度目の射撃体勢。次は外さねえ。さっきは下のほうへ逸れたから、思ってるより少し上のほうへ銃口を向けて……撃つ!

「――っ!」

俺が放ったすぐ後に、鈴下も引き金を引いた。

「くっ……」

今度は上に行き過ぎた。ポイント的には1発目と同じだ。

「は――!」

視線を感じる方を見るとまたも鈴下はニヤついていた。

「あらあら? 今度は下から風が吹いたのかしら?」

「こんな密閉空間で風なんて吹かねえよ」

「そうよね。じゃあ、原因は――」

「た、たまたまだ! 鈴下こそ――」

「わたしがなにか?」

鈴下のコルクはまたも真ん中に命中していた。

「くお……」

「うーん、でも、わたし的にはもうちょい上だったのよね」

真ん中なんだから、どこ当たっても同じだろ。

「どうする? まだ続ける?」

「まだ2発目だろうが。これからだっての!」

ここから俺が3発連続で真ん中に当てて、鈴下が真ん中に当てられなければ勝てるんだ。なんとしても、ここから外してはいかん。

「…………」

目の焦点と銃口を的の中央に合わせ、息を殺す。鷹だ……。鷹になるんだ……。奴らは距離が離れていても、目が望遠鏡の役割をしているらしいから、獲物を狙える。今の俺は鷹だ。鷹宮たかみや誠だ。よく狙って……撃つ!

「――っ!」

俺とほぼ同時に鈴下も引き金を引く。

「くっ、惜しい……」

さっきよりは格段と真ん中に寄っている。しかし――

「あらら、今のは惜しかったわね?」

なぜこいつは真ん中以外に当てないんだ……。

「はいはい、俺はどうせ真ん中には当てられませんよ」

「わかんないじゃない。さっきよりは近くなってるし」

「そういう鈴下は、なんで遠くならない?」

「まあその、なんていうの。こう言ったら身も蓋もないけど……上手だから?」

「そのままだな」

「それ以外、言いようないでしょ?」

「否定出来ないのが、またムカつく」

「ここから逆転も十分ありえるし、頑張りなさい」

「完全に上からだな」

だが、その油断が命取りとなることを教えてやろう。

「…………」

さっきの感覚で間違いはないはずだ。それをより研ぎ澄ますことができ、鈴下が油断していれば、そこに勝機はある。呼吸により、照準のブレをなくすため、息を止める。目を細めて、視線を合わせる。そして……撃つ!

「――っ!」

引き金を引いた俺は自分の目を疑った。

「真ん中……」

俺が放ったコルクは的の中央……ど真ん中に命中していた。

「や、やったぞ、鈴下!」

思わず、対戦していることを忘れ、鈴下に報告する。

「やればできるじゃない」

「ああ、俺はついにやったぞ」

「まさか本当に当てるとは思ってなかったけど」

「ひでえな」

「でも、当たってよかったじゃない。あんたのそういう諦めないところ、好きよ」

「鈴下……」

「ま、わたしの前では無意味だけどね」

鈴下はまたも真ん中に命中させていた。

「へ、まだ1発残ってるんだ。勝負は最後までわからんぜ?」

「そうね。勝負に絶対はないわ。最後までわからないから、楽しいのよ」

「よっしゃ、ラストショットいくぜ!」

「…………」

今までにないほど、集中して的を見つめる。さっきまで感じなかったコルク銃の重さが手にのしかかってくる。こんなに重かったか。さながら、本物の銃を構えているような気分だ。たかが射的と少々侮っていたが、なかなかどうして、こんなに燃えるものだったとは。俺の全身全霊、魂の一撃をこのコルクに込める……!

「――っ!」

2人のコルクは同時に的へと放たれた。


「…………」

廊下に出て、俺はドンヨリ、鈴下はイキイキとしていた。

「ま、あんたにしては頑張ったんじゃない? 最後以外はね」

「…………」

「ちゃんとオチをつけてくれる辺り、あんたらしいわよ」

「そんなつもり一切ないんだけどな」

「だって、あんなことで最後の最後に的から外すって、どう考えても――」

「だああ! もう言うなよ!」

あのとき、俺のコルクは真ん中に当たるはずだったんだ。なのに……なのに……。

「正直、わたしも外しそうだったのよ? あんたがいきなりクシャミなんてするから」

「悪かったって。って、鈴下は当てただろうが」

「ふふん、まあね」

5発きっかりど真ん中に命中させた鈴下は、目玉景品であろう『トルイヌの大冒険』をかっさらっていった。戦場部の連中が泣き崩れていたのは言うまでもない。

「ねえ」

「なんだ?」

「屋上、行かない?」

「今からか?」

「まだ時間あるでしょ?」

「あるけど、学園祭はいいのか?」

「もう楽しめたから、平気」

「そか。なら行こうぜ」

俺も特に行きたい場所もないし、鈴下に付き合うのがベストだな。


屋上に到着した後、柵越しに空を見る。

「校舎の中からはわからなかったけど、もう日が落ちてきてるのな。この分だと学園祭もそろそろ終わりか」

「そうね」

「鈴下といると、時間があっという間だ」

「それ、わたしといたらつまらないってこと?」

「逆だよ。鈴下といると楽しいから、時間過ぎるのが早いってこと」

「そ、そう。ならいいけど……」

「しかし、マジですげーな、鈴下」

「なによ、気持ち悪いわね」

「気持ち悪いって……褒めたのに」

「で、なにがすごいって?」

「格ゲーだけじゃなくて、射的もうまいからさ」

「あんなの真ん中に当てるだけでしょ。向こうは止まってるし、狙う時間も十分にあるんだから、楽勝よ。常に動き回ってて、時間制限もある格ゲーのほうが難しいわ」

「そう言われたらそうだが……でも、良かったな。鈴下の好きなゲームが景品としてもらえて」

「…………」

「どうした?」

鈴下はズイッと景品を差し出してきた。

「これ、あげる」

「へ?」

「あんたにあげるってば」

「でも、それは――」

「欲しかったんでしょ? なら、あげるわよ」

「鈴下はしないのか?」

「わたしはゲーセンが好きなの。家庭用のなんて、興味ないし」

「鈴下、もしかして……」

「ち、違うっての! そうじゃないし!」

「まだなにも言ってないんだけど?」

「と、とにかくいるの? いらないの?」

「くれるのなら、もらう」

「ん……!」

鈴下はビニール袋に入ったゲームソフトを俺のほうに突き出してきた。ゆっくり受け取った俺だったが、なんか心苦しいな。

「…………」

「なあ、鈴下?」

「なに?」

「家庭用ゲーム機、もってないのか?」

「…………」

「どうなんだ?」

「それがなによ? さっきも言ったけど、家庭用に興味ないから」

「鈴下がそれなら、いいんだけどさ」

本当に興味ないのなら、それでもいいんだけど、俺としては家庭用のゲームにも興味を持って欲しい。

「そうよ、わたしはあくまでアーケードゲームが好きなんだから」

「鈴下さえよければ、うちにゲームしに来ないかなって思って」

「え……」

「家庭用に興味ないっていうのなら、無理強いはしないけど」

「ま、待って!」

「どうした?」

「そ、その……ゲームなんだけど……」

「ん?」

「念のため研究というか、視察というか……」

「なにが言いたいんだ?」

「最近の家庭用ゲームが、どこまで進化したのかは興味あるっていうか」

「?」

「つ、つまり、あんたの家にゲームしに行ってあげてもいいわよ?」

「…………」

だから、なぜ上から目線?

「ど、どうなのよ?」

「あ、ああ。鈴下がしたいっていうのなら別にいいぞ」

「そ、そう? 言っておくけど、あんたの家に遊びに行くんじゃなくて、あんたの家にあるゲームをプレイしに行くってとこ、間違えないでよね」

「当たり前だろ」

「後、家に連れ込んで変なことしたら、鉄拳をお見舞いするわよ」

「そんなことしねえって」

「なら、いいけど……あ」

学園祭終了のチャイムが屋上にまで鳴り響く。

「教室に戻らねえとな」

「そうね。あ、あのさ!」

「ん?」

「校門で待ってるから」

「ああ」

「それじゃ」

鈴下は足早に屋上から出て行った。

「もう少し素直になれよな」

出て行くとき、鈴下の顔すげーにやけてたぞ。

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