逆さになったウロボロス

喰んだ尾は飲み込めない

夢現すら境を無くし

命からがら峠・岬に逃げ込んだ

マシュマロを噛み砕いてゴチソウサマ

骨が折れるね

火薬が爆ぜる音がした

煙の匂いは嫌いなんだ

あの人の煙草を思い出すから

冷たい手で触れないで

花咲く頃に出直して

それまでわたしに眠らせて

もうこの棘は抜けないんだ

体の奥深くまで入り込んでずっと痛み続けるんだ

だからちょっとの我慢

多分慣れも忘れもできないから

散らせ散らせ

けれど決して傷付けるな

吸血衝動抗って

見えてきたのは朝の光

昔話は聞き飽きた

未来予知なぞ信じやしない

触れたら崩れた砂糖菓子

否定の言葉も届きやしない

世界が歪んだか

私の視界が歪んだか

結局のところ、わたしの世界が歪んだことに変わりはない

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