2017年12月まとめ

そろそろ誰かが目覚める時間

代わりにわたしが眠れるでしょう

世界を見る目は常に定数


七人目は最初から死んでいた

世界と時間は逆さまになる

夢と現は入れ替わろうとする


夕景消え失せ

世界すら沈んだ

理は散華

ゼロのうち


暁に目を焼かれ

見えないままで辿り着いたは果ての岬


霞む世界は終わり征く

幾星霜を踏み締めて

何も見えない

闇すら見えぬ


見つけた見つけた逢魔ヶ刻に

七回転んだ童が二人

いつぞや逃がした魚の話

存外小さかったようだ


正当性は求めないよ

こっちで適当に辻褄を合わせるから

だからこっちにも正当性は求めないでね

わたしは何も考えてないから


獣ぐらいは喰らってみせて

喰らい死すほどに世界は仄暗い


死んだふりした沼人形

今日も今日とて沈んだままで


くれたものは痛みだけ

それでも好きでいたから

最期まで痛くて幸せでした

けれども山奥の土も太平洋の海も

冷たいだけで痛くない

冷たいだけで


流線、少し

もたついた


少し零した命は壊れ

闇に呑まれた時間は消えた


夢を見ながら浮かんだんだ

空を見るたび思い出した

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