第104話 再戦、カブトvsオケラⅠ
「ジィィィィィィ…」
オ・ケラが私を睨んだ後、ミミズさんを見て涎を垂らした。
オ・ケラの奴またミミズさん目当てで私達を追って来たのか…
私はオ・ケラを見る。
オ・ケラの身体は前よりも大きくなり、あの特徴的な前脚もさらにごつくなっている。
私はオ・ケラに鑑定を使い、ステータスを見た。
ステータス
名前:オ・ケラ
種族:O・ケラ
レベル:15/150
ランク:A
称号:ワームイータ―、ストーカー
属性:地
スキル:俊足、水中移動
エクストラスキル:土竜の剛爪、穴堀の超人、爆発の爪
Aランク…やはり進化していたか…しかし、O・ケラって…要するにオケラって事だろ?
オがアルファベットのОになっただけって…相変わらずそのまんまな名前だな…というかストーカーって…一体どんだけ私達を追ってたんだよ。
「ジィィィィィィ…」
オ・ケラが戦闘態勢を取った。
「来るか…《炎の角》!」
私は炎の角を使い、オ・ケラに突進しようとしたその時。
「ギシャアアアアアアアアア!」
「ジィ?」
オ・ケラの後ろに居たリンドがオ・ケラ目掛けて口吻で攻撃してきた!
「ジィィ…」
それに対してオ・ケラは右前脚が光り輝せ、リンドの頭部目掛けて右前脚を振るった!
「ジィィィィィ!!」
オ・ケラの右前脚がリンドの頭部に直撃した瞬間、爆発が起きた!
「ギシャアアアアアアアアア!?」
爆発をもろに喰らったリンドは悲鳴を上げてよろめいた。
「ジィィィィ!」
よろめいたリンドに対し、オ・ケラは左前脚を光り輝かせ、リンドの腹部を攻撃した!
そして再び爆発が起きる!
「ギシャアアアアアアア!?」
「ジィィィィィ!」
そこにすかさず右前脚でリンドを攻撃! 爆発!
更に再び左前脚で攻撃!
右、左、右、左と連続で爆発の爪をリンドに喰らわせていく!
「ギシ、ギシャ、ギシャァ…」
爆発の爪の連打を受けているリンドは苦しそうに呻いている。
「ジィィィィィィィィ!」
オ・ケラは弱っているリンドにトドメを刺すように両前脚をリンドの腹部に突き刺した!
「ギシャアアアアアアアアアア!?」
「ジィィィィィィィィィィィィィィ!!!」
オ・ケラは突き刺した両前脚を光り輝かせ、爆発させた!
内部で爆発が起こったリンドの身体はボコボコと膨れ上がり、爆発した!
バラバラになったリンドの身体が玉座の間に飛び散った。
飛び散ったリンドの身体は次々と灰になり、崩れていった。
「ジィィィィィィィィ!!」
リンドを倒したオ・ケラは勝利の雄叫びを上げた。
瞬殺とは…オ・ケラの奴相当強くなっているな…
「ジィィィィィ…」
オ・ケラは私の方を向き、再び戦闘態勢を取った。
邪魔者を片付けたから、遠慮無く戦えると言うわけか…良いだろう…大草原の時はお互いにボロボロになって決着がつかなかったが、今度こそお前との戦いにケリをつけてやる!
「ミミズさん、バノン! 早く王妃を助けて安全な場所に避難させてくれ!」
「お、おう、分かった!!」
「ヤタイズナ! 今度こそそ奴を倒すのじゃぞ!」
「ああ、分かってるよ…行くぞ! オ・ケラ!」
「ジィィィィィィィィ!!」
私とオ・ケラは同時に動き出した!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます