第56話 二度寝
《イグニスビートルへの進化が完了しました。 条件を達成しました、スキル:火属性耐性レベル1が火属性耐性レベル2になりました。 条件を達成しました。 スキル:昆虫の鎧がエクストラスキル:昆虫の重鎧に進化しました。 条件を達成しました。 称号:初級者魔王が中級者魔王になりました。》
目が覚めると同時に頭に声が響いた。
「う、う~ん…」
「お、今回は5時間か、前回の半分の時間で回復したのう」
「殿! お目覚めになられましたで御座るか!」
(ごしゅじんがおきた~♪)
(主殿!)
(ご主人さま!)
(俺、ご主人、起きた、言う)
(ご主人様、お体は大丈夫ですの?)
(ご主人、大丈夫ですか?)
目覚めた私の元にガタク達が集まる。
「ここは…テントの中か?」
「うむ、バノンがテントを組み立て、ガタク達がお主をここまで運んだのじゃ」
「そうだったのか…お前達、運んでくれてありがとう、お前たちは大丈夫か?」
「心配ご無用で御座る! ベルの癒しの鈴音のおかげで皆元気満点で御座る!」
(げんきはつらつだよー♪)
「そうか」
「それよりもお主、遂に進化したのじゃな!」
「ん? ああ、そう言えば私、意識を失う前に進化を開始したんだっけ」
私は自分の身体を見る。
体長は2メートル程になり、体色は茜色になっていて、身体全体が前よりも少しゴツくなっている。
私は鑑定を使い、自分のステータスを確認した。
ステータス
名前:ヤタイズナ
種族:イグニスビートル
レベル:1/150
ランク:A
称号:中級者魔王、昆虫の召喚師、南の森王
属性:虫
スキル:上位鑑定、風属性耐性レベル1、超突進、角攻撃、酸耐性レベル3、火属性耐性レベル2、回復速度上昇レベル1
エクストラスキル:炎の心、炎の角、昆虫の重鎧
ユニークスキル:昆虫召喚レベル1
おお、遂にAランクになったのか。
イグニスビートルか…イグニスは確かラテン語で篝火(かがりび)、炎を意味する言葉だっけ。
「所でミミズさん、バノンはどこにいるの? テントの中に居ないみたいだけど」
「いや、テントを組み立て終わってからは見ていないのう」
「珍味さーん、入るよー?」
私達が話していると、ウィズがテントの中に入って来た。
「おいお主! もういい加減名前間違えるのやめろと言っとるじゃろうが!」
「あ、ヤタイズナさん起きたんだねー!」
ウィズが私の元にやって来る。
「あれー、ヤタイズナさん前より、ちょっと大きくなってる?」
「ああ、私進化したんだよ」
「そうなんだー! 今のヤタイズナさんを見たらお姉ちゃん、すっごく喜ぶと思うよー!」
「所でウィズ、バノンがどこにいるか知らない?」
「バノンさんは遠征部隊の人達にお礼を言われたり、一緒に食事をしているよー」
「バノンが?」
「えっとね、ヤタイズナさん達がサイクロプスを倒した事と、ヤタイズナさんが寝てる間にベルちゃんが傷ついた人達を治したりしたから、ヤタイズナさん達の主って事になってるバノンさんに皆感謝してるんだよー」
「成程…ふあ~あ…何かまだ寝足りないな…私疲れてるみたいだし、このまま二度寝するよ」
「そうか、まぁゆっくりと休むがよい」
「ヤタイズナさんおやすみー」
「ああ、おやすみ…ぐぅ…」
私はテントの中でぐっすりと眠った。
「第26回次回予告の道ー!」
「はいと言うわけで今回も始まったこのコーナー!」
「遂に私がAランクに進化したよ」
「うむ、遂に奴に挑む時が来るのじゃな…」
「そうだね…まぁ今はそれは置いといて、次回予告を始めようか」
「うむ、いきなりじゃが次回は儂らの出番が一切無い可能性があるのじゃ!」
「え⁉ どういう事なのミミズさん?」
「それは次回『暗躍する者達』を見れば分かるのじゃ!」
「「それでは、次回をお楽しみに!」」
・注意、このコーナーは作者の思い付きで書いているので次回タイトルが変更される可能性があるのでご注意下さい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます