第16話 大樹海探索
大樹海を探索していると様々な魔物が私を襲ってきた。
まず最初に出てきたのはテールシザー、レベル差があり過ぎて突進一発で死んだ。
次に出てきたのはバグボールという名の60センチ程のダンゴムシだ。
こいつはローリングコガネと同じで転がって攻撃してきた、しかし対処法はローリングコガネと同じで角で遠くに吹っ飛ばしてやった。
他にはリトルホッパーという50センチ程のバッタやオオカメムシという40センチ程のカメムシが出てきた。
オオカメムシとは戦わなかった、というか臭すぎて近づけなかった。…いやー本当に臭かった…
とまぁ色々な虫系魔物と戦ったことでレベルが18になった。
この調子でレベルを上げて早く進化しないとな。
そう思いながら森を歩いていると茂みの先から魔物の声が聞こえてきた。
茂みの中に隠れて見てみると、灰色の狼の群れがいた。
私は鑑定を使い狼のステータスを確認した。
ステータス
名前:なし
種族:グレーウルフ
レベル:15
称号:なし
属性:地
スキル:思念伝達、爪攻撃
結構強いな…しかし上に出てきてから初めてみたな、虫以外の魔物。
全部で6匹か…一斉に襲われたら勝ち目はなさそうだな…
しかしあいつら何でさっきから上を向いているんだ?
私はグレーウルフが見ている先に目を向ける。
木の上に3メートルはある巨大な巣があった。
泥で出来ていてトックリのようなツボ状だ。
あれはトックリバチの巣に違いない、普通よりでかいけど。
そんな事を考えているとどこからか翅音が聞こえてきた。 グレーウルフ達は辺りを警戒し始めた。
その時!
「ギャイン!?」
突如一匹のグレーウルフの上にトックリバチが現れ、グレーウルフを針で刺した。
刺されたグレーウルフは泡を吹いて倒れた。
「ギシャァァァァァァァァ!」
トックリバチは叫び声を上げ、グレーウルフたちを威嚇している。
私はトックリバチに鑑定を使った。
ステータス
名前:無し
種族:トックリワスプ
レベル:20
称号:狩猟家
属性:風
スキル:麻痺毒、気配遮断、怪力鋏
称号持ちか…とゆうことはキラーマンティス達と同じくらいの強さか?
グレーウルフ達は一斉にトックリワスプに襲いかかった。
しかしトックリワスプは上に飛び攻撃を回避する。そしてそのままグレーウルフ達を針で刺していく。
そして一匹を残してグレーウルフ達は地面に倒れていた。
「グルルルル…」
残ったグレーウルフは唸り声を上げながら後ろに後退していきそ、そのまま逃げだした。
「ギャイン!?」
しかし、後ろを見せた瞬間に一瞬でトックリワスプがグレーウルフに針を刺していた。
グレーウルフは泡を吹きながら倒れた。
「ギシャアアアアアアアアア!!」
トックリワスプが勝利の雄たけびを上げていた。
そしてそのままグレーウルフ達を巣へ運び始めた。
やっぱり生態もトックリバチそのものなのか…
トックリバチはドロバチという蜂の一種で泥と唾液で巣を作りそこに卵を産む。
そして幼虫の餌となる芋虫などを毒針で仮死状態にして巣の中に詰め込むのだ。
最後のグレーウルフを運び終わったトックリワスプは巣の入り口を塞いだ。
そして地面に降りてきたその時。
「……あ」
トックリワスプと目が合った。
トックリワスプはこちらをじっと見つめている。
…大丈夫のはずだ、私は茂みに隠れているし、仮に見つかっていたとしても幼虫の餌はさっきのグレーウルフ達で十分のはずだ、襲ってこないはずだ。
しかし、その思いもむなしく散り。
「ギシャアアアアアアアア!」
トックリワスプは私に襲いかかってきた!
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