四十七話 塔とランタンとトラップと



 塔の中は闇であった。

 正確な現在位置は四階から五階へ上がる階段の途中である。


 人間には気付くことのできない封印式の境界面が、階段の中過ぎで立ち止まるタイチのすぐ頭の上にあった、五階へ上りきる前に見えない天井のように広がっている境界面に、ずいぶん大雑把なやり方だな……と感じながらタイチは周囲を注意深く窺う。


 封印式を施した者の意図としては、五階の床面を余裕をもって封印式の範囲内に含めたいのであろう、そのために階段途中に境界面が現れるのは理屈としては分かる、しかし問題なのは何故そんなことをする必要があるのか……であった。


 調べると封印自体は人間には全く影響の無い造りのようだ、女神のように物質的な肉体があればそれも問題なく素通りできるであろう、もちろんタイチも何の抵抗もなく境界面の向こうに行けるはずである。

 それでは何のための封印式であるか……考えるタイチの表情は異様に緊張していた。


「これは……精神体……精霊の侵入を防ぐ目的か……」

 小さく呟くタイチは窓も灯りもない真っ暗闇の中で更に境界面の組成を調べていく、当たり前だが闇はタイチにとって何のハンデにもならない、闇や影はむしろタイチの目となり耳となり、あらゆる情報をタイチへと詳細に伝えてくれる。

 精査した結果もやはり先程の見立て通り、精霊など精神体の通過のみを強力に阻害する封印のようであった、道理で内部は探知もできず影渡りでの侵入も不可能なわけである、つまりこの封印式を施した者の狙いは……


「向こう側は精霊がいない場所……女神や精霊使いを無力化するための封印か……」

 恐ろしい話であった、人間のコソ泥などは最初から眼中に無く、様々な能力をもって侵入することが可能な女神や精霊使いのみをターゲットにした封印式である。

 中に入ってしまった後は、精霊使いならば精霊が入ってこれぬ時点でただの人間になってしまうであろう、女神や女神と同等のタイチなどでも、己の持つ属性だけを己の体内にある力の分しか使えぬと予測される、恐らく中はアウルラとさえ繋がっておらぬであろう、力の補充や回復は見込めないと考えておいたほうがよさそうであった。


 険しい表情のタイチである、だがその目に逡巡はなかった、こんなことで臆する程度の男に全てを捧げた女、とのレッテルをライラに貼るわけには絶対にいかない、禁書を封じているとはいえ書庫は書庫である、正規の手順を踏む者は危険などなく利用できるはずであろう、ならば道はあるはずだ……と心を決めた彼は準備に取りかかる。


 腰に貼りつけるように巻いてあるウエストバッグから小さなランタンを取り出す、床に置き、着火用のアルコールを染み込ませた芯を少し伸ばして、これもバッグから出した小箱の中の火種をふーっと軽く息を吹きかけながら芯へと移す。

 するとすぐにアルコールの青い炎が手元を明るく照らし始めた、ガラスのグローブを戻して軽く捻りロックすると手に吊り下げて様子を見る、探知能力があるとはいえやはり灯りがあるとホッとするのは人情であろう。


 境界面より先、封印された領域は精霊が存在せず、よって中では精霊を使った探知も行うことができない、全て己の力のみが頼りになるその中ではやはり灯りが必要であり、己の目のみで見、己の耳のみで聞いて進まなければならぬのである、そのためのランタンの用意であった。

 下部の燃料タンクから滲み上がってきた燃油が気化し始めたのであろう、炎はアルコールの青い色から燃油が燃焼する赤っぽい色へと変わってきた、小さなハンドルを回して芯を巻き炎の大きさを調節する、小さなランタンであるので燃焼時間はそう長くは続かない、できるだけ炎を小さくして節約するしかなかった。

 ランタンを持つ腕を前に伸ばし、直接光が目に入ってこないように空いた方の手で視線から光源を隠しながら、タイチはゆっくりと境界面を越えて封印内へと進んでゆく。


 割れないシャボン玉の中に入ったような……とでも言おうか、何か膜のようなものを通り抜けた感覚はあるし、封印内に足を踏み入れた感覚もあるのだが、それにしても抵抗をほとんど感じはしなかった。

 かわりにアウルラとの接続が切られた孤立感が襲ってくる、予想はしていたが初めての経験なのでショックは少なくない、魂の原初的な部分から不安と恐怖が湧いてくるような、本能的な感情がタイチの足を止めさせる。


 これはやはり力を使いきってしまえばもう回復は見込めない……不安感や恐怖感はそういうところにも原因があるのであろう、嫌な事実がはっきりと認識される、力の無駄遣いは命取りに直結する可能性が高かった。

「パニックになった時点で終わりだな……」

 自嘲気味に笑いながらリラックスに努めてるのであろう、アウルラと切れたショックからも立ち直りつつあり、再び階段を上り始める足取りに力強さが戻ってくる、ほどなく五階へ着いたタイチの前には、三日月形のホールと白い壁と、白い壁の真ん中に嵌る扉があった。


 塔は上から見るとほぼ真円に近い形である、六階層に分かれており階層をつなぐ階段は、それぞれの階を通り抜けた反対側の場所にある造りのようであった、つまり図書館側から一階の重要会議室に入り、二階の館長室に行く階段は会議室を横断して反対側にある、二階に上がると三階への階段は館長室を通り抜けた反対側、三階から四階、さらに五階へ至る階段まで同じパターンであった。

 移動効率が悪いことはなはだしいが、こと何かを守るために警固する必要がある場合、この構造は理想的と言ってもいいものになるようだ、五階のようにガーディアンが配置されているようだとなると尚更その効果は高まるであろう。


 目の前の緩く湾曲した白い壁の真ん中、がっしりと嵌っている頑丈そうで無骨な扉をタイチはランタンの灯りでよく調べる、仕掛けはないようだ……鍵も平凡で簡単な作りのもののようである。

 一応耳を近づけて中の様子を窺うが、音も気配もないようであった、どうにも嫌な感じがするのだがこのままこうしていてもらちが明かない、タイチは人差し指の指先を鍵穴に近づけると、指先から黒霧が鍵穴の中へスルスルと入っていく。

 解錠に必要な型になったのであろう、黒霧が霧状からスーッと光沢のある結晶へと変化していく様子は警護に携わる者が見れば唖然となるであろう、鍵の存在意義を根底から覆すこの能力は、絶対に他人へひけらかしてはいけないものの内の一つであることは、タイチも心に刻んでいるようであった。


 タイチ自身の属性能力を、その身の内にプールされている分での行使であった、結晶でできた即席の合鍵を慎重に回していくと、小さなカチリという響きと共に開錠の手応えが指先を伝わってくる、フーッと息を吐いて合鍵を抜くとチリチリッと金属質な音をたてて結晶はポロポロと空中に溶けだすように消えていく。

 緊張感はいやが上にも高まっていく、ドアノブをゆっくりと回してまず薄く扉を開いて中を窺う、こちら側にランタンがあるせいで中は暗黒の世界のように見える、中から突然何かが襲って来そうな錯覚が、タイチの剛毅な精神にすら恐怖感を与えるほどであった。


 気配も何も動かないので大丈夫と瞬時に判断し、スルッと扉の内側へと滑り込む、間髪入れずにランタンを前にかざして部屋内を見渡す……ほぼ円形の部屋は遮る物も何もなく、居ると言われていたガーディアンなる者の姿もまるで無い……

 床も壁もレンガでびっしり覆われていた、四階までの部屋よりも閉塞感を遥かに強く感じる、調度品はおろか腰を掛ける椅子すら無い殺風景な部屋を、隅まではぼんやりとしか届かぬランタンの小さな光を頼りにジリジリと進んでいく。


 六階へ上る階段があるであろう部屋の反対側へ進む途中、真ん中あたりに差しかかった時である、罠の存在も警戒しながら周囲を窺っていたタイチの目に、ランタンの光を反射する何かが映った。

 進行方向へ向かって右手の壁際の方である、ランタンをそちらへかざすと、床の上へ壁に立てかけるように置かれているものがあるのに気付いた。

 うすぼんやりとしたその姿は最初は盾かと思われた、いかにも怪しい存在である、だが同時に一体何であるのかも非常に気になるところではある、脅威になるようなものであれば即階段へ向かえるように構えながら、それが何なのかだけでも把握しようと、しっかりと視認できる範囲までゆっくりと近づいていく。


 やっと光の範囲にそれを捉えると、盾かと思っていたのはどうやら鏡のようであった、大きさはもちろんそう見えただけあって、標準的な盾ほどもある大きなものである、銀製であるように見える装飾のある外縁とランタンの光を反射する鏡面が美しい。

 なんとなく心を惹かれるものがあってタイチはじっと鏡面を見つめたままだ、ランタンの光が鏡面に揺れているのが見える……揺れる⁉

 タイチはランタンを動かしてなどいない、床の上に置かれている鏡の反射光が揺れて見えるなどないはずである、タイチの中で警報が鳴り響く、何かが起こりつつあるようだ、事態を把握するために観察するか、それともすぐに上への階段へ向かうべきか……判断に迷ったその時。


 チャプッ


 水音が聴こえた。

 次の瞬間、タイチの背筋を凄まじい悪寒が走り抜ける。


 驚愕の表情でタイチが見つめる先はやはり鏡である、しかし滑らかな鏡面であるはずのそこには、異様な物体が蠢いていた。

「な、なんだ……あれは……」

 思わず口を衝いて出る言葉通り、鏡面であった場所からは、幅いっぱいに黒い何かが這いずり出てこようとしている、こんなものは見たことも聞いたこともなかった。

 あえて言うなら暗黒の雲のようである、手も足もない雲のような外見であるそれは、しかししっかりとした質量を備えているようにも見える、そして何よりタイチを恐怖させるのは、異質な外見以上にその内側から発する禍々しい悪意と瘴気であった。


 チャプンッとその体の最後尾が抜け出た瞬間にまた水音がする、どうやら鏡は水鏡であったらしい、目の前の怪物がベタッと広がっていた床の上から、徐々にその高さを増して移動する準備であろうか、なんとなく獣のような形に変わっていってるようである。

 気圧されて動けなくなっていたとしても責められぬではあろう、それだけ眼前の黒雲獣とでも言うべき怪物から噴出されるあまりにも濃い悪意と瘴気は、物理的な打撃と感じてしまうほどのプレッシャーをタイチに与えていた。


 黒雲獣がタイチを認識したのが雰囲気で伝わってくる、ハッ! とした瞬間金縛りのように固まっていた身体が動くようになった、慌てて飛び退り距離をとるが、黒雲獣はズルズルと這いずる音をたててタイチを追い始めたようだ。

 その怪物は人が歩くほどの速さであったのがせめてもの救いである、タイチは今度は躊躇わずに六階への階段へと向かう、こんな化物の相手などご免であった。


 が、駆け寄った階段があるべき場所で彼は愕然と立ち竦む、遠目から見て階段があるであろうと思っていた場所はなんということか、ただ壁が思わせぶりに窪んでいるだけであった、当然何か仕掛けがないかと気を取り直して壁を探り辺りも見回す、しかしどこも頑丈なレンガがしっかりと組まれた壁であり床であった。

 ズルズルと這う音が近づいてくる、ここにいては追い詰められると思い、タイチはやってくる黒雲獣をなるべく距離をとって迂回しながら元来た入口へと向かう、しかし今度は入ってきた扉の前でまたもタイチは愕然となるのであった。


 こちら側からの扉にはドアノブが付いていなかった、それどころか鍵穴や指のかかるような場所すらなかったのである、閉まると再び鍵が掛かる仕組みであろうか身体をぶつけるように押してみるがびくともしない、入った時は部屋の中の様子に集中していて気付かなかったようだ、完全に不覚である、タイチの食い縛った奥歯がギリッと音をたてる。


 全てが先読みされた上での悪意のある罠のようであった、封印式も水鏡もライラの言っていた女神が施したものに違いないであろう、だとするとその女神は例え侵入者とはいえ、他人を傷つけることを厭わない性格ということになる。

 今は亡き父が語ってくれた、お母さんは村を襲おうとした盗賊すら殺めることなく見逃して追い払ったと……タイチにはその心優しい母が誇りであった、母以外には知らぬが女神は皆そのように慈愛に満ちたものだと思っていた、その想いが穢された気がするタイチの胸中に静かな怒りが湧いてくる。


 追ってくる黒雲獣は部屋の中央辺りを這ってきている、怒りが恐怖心を払拭し冷静さが戻ってきた、タイチは部屋の全体を今一度注意深く観察する、すると冷静な心がどこかに違和感を感じ取る。

 ふと天井を見上げ、そして天井と壁の継ぎ目をじっと見つめる、近づいてきた黒雲獣を慎重に避けてランタンをかざしながら継ぎ目を追って移動していき、やがて壁沿いに部屋をぐるっと一周したタイチの目には光が宿っていた。


 入口の扉を背に左側の壁が本来の真円よりも若干潰れた曲線であった、右側は正常な曲線のようである、それが何を意味するか……四階までの各フロアの壁は全て塔の外壁と同一であった、つまり部屋はほぼ真円に近い形の一枚壁のはずである。

 しかしこの部屋は違った、若干潰れた曲線の側に何かがある、壁や床全面をレンガで覆っているのにも理由があるはずであった、しかし問題の壁に近づき様子を探ろうとしたときである、反対側にあるために光が届かず視認はできないが水鏡がある場所からであろう、なんと新たな水音がバシャッと聞こえてきたではないか……


 もう一体出てきたというのであろうか……冗談ではない、いくら鈍足でも二体となるとその追跡は逃げるタイチにとって脅威となる、先の一体は部屋の真ん中辺りからこちらへズルズルとやってきている、タイチは切羽詰まった様子で壁のレンガを軽く叩きながら何かを探し始めた様子であった。

 背後の引き摺る音がどんどん近付いてくる、一度壁から離れて奥へ誘導すべきか……と考え始めたときであった、叩いたレンガの一つがカタッと音をたてて動いた、ハッ! として動いたレンガを力を込めてゴリゴリと揺らす、レンガの間のモルタルがバラバラと落ちると動いていたレンガもあっけなく壁から抜けてきた。


 空いた穴を覗き込む、暗くてよく見えぬが恐らく予想通りであろう、安堵感が胸に広がっていく、が、ザワッと悪寒が走り振り向いたタイチの目には、鋭い真っ黒な牙がぞろりと並んだ口のような裂け目が、ガパッと開いて迫ってくるのが飛び込んできた。

「う、うわあっ‼」

 突進して来ながらガパンッと閉じた口は、一瞬前までタイチの肩口があった場所であった、かろうじて攻撃を避けたタイチは蒼ざめた顔で慌てて距離をとる、この黒雲獣の攻撃には憎悪とも言える程の悪意が乗っていた、口を開いたせいか濃い瘴気が辺りに漂っている。


 逃げられたことに怒りを覚えているのだろうか、若干速くなったように感じる速度で再びタイチを追ってくる、さらに水鏡の方からもズルズルと、新しく出てきたであろうもう一体の這いずる音も聞こえてくる。

 再び入口の扉前まで来たタイチはしかし、もう落ち着きを取り戻していた、抜き取ったレンガを手の中で観察する余裕すらあるようだ、黒雲獣は先の一体に加え新しい一体もその姿を現す、迫るそのおぞましい姿にタイチは冷ややかな目を向けて。


「追いかけっこはもう終わりだよ」


 そう言うや、タイチの身体の周りには黒霧が湧き出しその身を包む、あっという間にかき消えたその姿を黒雲獣が追えるわけもなく、当然レンガの抜かれた穴を疾風のように通り抜けていく影にも気付くことなどできはしなかった。


「ふう……」

 軽いため息は安堵のためか、力の使用によるものか……タイチは急いで手に持っているレンガを今通り抜けてきた穴へと差し込む、元あるべき場所へピタリと収まったレンガを見て再びついたため息は確実に安堵のものであった。


 そして今タイチがいる場所である、ランタンの光に浮かび上がるのは、塔の外壁と同じ曲線を持つとても細い通路であった。

 タイチが観察して予想した通り、この五階は今いる通路の部分だけレンガ造りの内壁があったのである、塔の外壁と内壁の間にできたこの通路こそ本来禁書庫を使用する者が通るべき道であった、隠し通路の入口はトラップ部屋の扉の向かって左横あたり、白い壁に巧妙に隠されていると予想された。


 それにしても五階の部屋全体がトラップだとは思いもよらなかった、壁や床がレンガで覆われているのも、隠し通路側が内壁であることを隠す目的であったのだろう、部屋の形がおかしいと気付けなければ、そして部屋のあまりの危険度に、禁書庫利用の者がここを通るはずがないのではという疑問が立ってなければ、内壁の存在すら思い付きもしなかったであろう。

 封印式が階段の途中から広がっていたのも納得がいく、あの恐ろしい黒雲獣をガーディアンとして放っているのである、床面まできっちり封じていなければ、間違って外に出られたら大惨事になってしまうであろう、床下から探知されて隠し通路の存在を知られるのを防ぐという目的もあったのかもしれない。


 人がすれ違うのも不可能そうなほど細い通路を先に進むと、通路に見合うほどの狭い階段が現れる、暗闇を上へと続くその階段を見上げたときにタイチは、帝国が読むのを禁じたという書の意味を改めて考える。

 五階のあのトラップ……もしタイチではなく精霊を使役できなくなった精霊使いなど、ただの人間が入ってしまった場合……逃げることすら叶わず命を落とす可能性が非常に高いと思う。

 帝国の歴史の中でどのくらいの人が犠牲になったのかは知らぬが、禁書とはそれほどに守らなければならない事柄が記されているのであろうか……しかし、もしそうでないのなら、トラップを施した女神は不必要に人を殺めているということになる……


 思考のループに陥りそうになり、タイチは軽く頭を振って気を取り直す。

 今は進むことに集中しようと、ランタンを軽く振って燃油の残量を確かめる、半分ほどは残っているようだがのんびりはしていられないようだ。


 顔を上げて見つめる先、タイチの目の前に続く階段は、幾多の禁書が封じられている六階、禁書庫へと繋がる階段であった。


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