俺の仲間はみんなおかしい!!

@masimaro

第1話記念すべき一人目と犬アレルギー

~とある平原~


「うおおおおぉ!」


爆華斬ばっかざんッッ!』


ザシュッ


「仕留めたか!?」


ただの犬「くぅぅぅん?」


こいつ本当に子犬か?一ミリも効いていないようだ‥


「くそぉぉぉお野良犬めぇぇ」


俺はロングソードを振りかぶったその時だった


TDN犬「ワン!」 ガブッ


「うぼぁぁぁあ」


俺は急所を噛まれ悶絶ののちに一目散に逃げた


俺は犬に負けた‥‥別に弱いわけではない。犬がきらっ‥‥単純に犬アレルギーなんだ。犬アレルギーじゃあ仕方ないねよね(*´・ω・`)b


というわけにもいかず‥‥次の狩場に、行くにはあの忌々しきデビルズドッグ(※ただの犬です)を倒さなきゃ進めねーんだよ!


とまぁ、ね、そう言うことで‥‥


仲間パーティー‥組むか?俺はパーティーは組まない主義なんだがな‥‥背に腹は変えられんか‥‥クソ‥‥


なんて独り言を言いつつ町に戻るった


~~


はぁ、ここ入るのも久しぶりだな‥‥


見た目は外見は木造の古い造りだが内装はしっかりとしていて品揃えもいい。


ここに来れば仲間を斡旋あっせんして貰えるし、女の子とも話せるし、まぁ、ここはちと特殊だが‥酒も飲めるし


まぁみんな大好き酒場バーって奴だ


まさに冒険者の天国だ


ギィ


「あっらぁぁあんん!アクトじゃないのん!ひさしぶりぃん!」



前言撤回。地獄だ


俺は多少気圧されながらも挨拶を交わす。変な汗をかくんだよなここ


「よ、よう、マスター久しぶりだな‥」


ここのマスターはごりごりの肉体系オカマ。いわばオカマスターってところか。


「誰がオカマスターよ!!」


(こ、心読まれた!?)本日二度目の発汗である


「まぁ、スターの部分は認めるけどねぇん!」


‥‥‥‥俺は呆れていた


「何見とれてるのよ」


「いやいやッ!」


「それはそれとして珍しいじゃない?今日はどうしたの?」


「あ、あぁ、それが」


「まって、みなまで言わないでちょうだい。何年やってると思ってるの?」


ここのマスターとは数年来の付き合いだ。目を見ればお互いの気持ちもわかるところだ


「あぁ、じゃあ頼むよ」


「パフパフね?」


「死んじゃう死んじゃう!」


「確かに死んじゃうくらい最高よ!最近またワンカップ大きくなったのよぉ!」


「分厚い胸板がね!!いやパフパフはいいよ!もう!」


「何ムキに、なってるのよぉ!かわいっ!」


俺はそんなお茶目にもめげず冷静に本題を告げた


「仲間をほしい」


「え!?」


マスターは少し驚いたのち切り出した


「あんた仲間パーティーは、連れないんでしょ‥‥」


「あぁ、最近戦闘が辛くてな‥‥」


(犬がとは言えないけど)



「あんたが苦戦するなんてなかなかの敵ね。わかったわ。」


(うっ‥‥まっすぐな瞳が痛い)


「どんな仲間がほしいのん?」


「そうだな、魔法使いを頼むよ。あ、少し回復系ヒールも使えるといいけど」


「あ、それならさぁ、ちょっと頼まれてくれないかしら?」


~~


数時間後‥森の中にて‥


ザッ、ザッ、ザッ


俺はしぶしぶ女魔導師をパーティーに入れることになったのだ


「あ、あの~、私を選んでくれてありがとうございます!!私、頑張りますね!」


‥‥


「アクトさんはお強いんですよね‥。マスターに聞きました‥」


‥‥


「うわー森っていいですねー!歩いたのは初めてです!」


俺は我慢の限界だった


「あのさッッ!!」


「は、はいぃッ」


彼女の肩が仔うさぎのごとく跳ねる


「わざと喋んなくていいよ。まだ道も長いし黙って歩いてくれるか」


「す、すいません、すいません」


俺がそれだけ告げるとまた草原を目指し歩き始めた


クソッ、マスターのやろう‥‥


~~


数時間前‥酒場バーにて


「その娘なんだけどね、アイリスって言うんだけど」


俺はまた、面倒事を押し付けられると少し身構えた


「あぁ」


「先の戦争で両親を無くしてね‥‥」


「ふぅん、珍しくもないな」


「まぁ、そう言わないでよん。貴方だから頼んでるの!」


「別に仕事をしてくれるなら、構わんが」(犬処理だからな)


「魔法に関してはセンスもいいし私が保証する」


「ならそいつでいいよ」(犬処r)


「そうもいかないのよ、あの娘の心はちょっとの衝撃で壊れるかもしれないの。だから今までどこのパーティーにも入れなかったんだけどね」


「つまり欠陥品‥か?」


「今は‥ね‥あるいは‥でもあなたなら‥」


「分かったよ‥‥俺とあんたの仲だ。でも、期待はすんなよ」


俺は少し笑って見せたが内心は乗り気ではなかった‥俺はカウンセラーではないし、そんな大層な人間なんかじゃ‥‥‥


「アクトちゅわぁぁぁあん!今日はサービスするわよぉ!」


マスターは大袈裟に喜んで抱き付いてくるが、おれは優しく押し返しながら言った


「じゃ、仲介料なしで」


コンマ2秒で返事はきた


「むり」


~~


そして現在‥‥森


森が夕暮れに染まり始めた。今日はここらにするか。明日にはきっと草原に着けるだろう。俺は荷物を下ろしながら彼女に告げた


「よし、もうじき暗くなる。ここらで野宿するぞ」


彼女は二つ返事で返した。張り付いたその表情で‥‥


「はい!分かりました」


あぁ、何で苛立ちを覚えるのか分かった気がする‥


「んじゃ火を‥」


俺は火を着けようと薪に手を伸ばした。すると


「任せてください!ハッ!」


アイリスが魔力を込めた杖をかざした。するとヒュボッっと軽快な音を立て、薪はみるみると燃え上がった。


みるみると。これ燃えすぎじゃね?


「ぬぁぁあ!」


「キャッ」


予想よりはるかにデカイ火が『俺』を襲うッ!


「熱い熱い熱い!!」


彼女は慌てて俺の方に杖を向け魔力を込めるッ


「あ、放水魔法アクア!!」


空中に形成された水がすごい勢いで『俺』を襲うッ!


バシャァァア


アクトは言葉を失った‥‥バットエンド‥‥なんてな‥


「‥‥‥‥‥‥」


「すいませんすいませんすいません!!!」


彼女は何度も頭を下げる。これはきっと本心だろうな。悪気はない。それだけはわかる。


「もういいから‥‥というか、夜営ようの着火材あるからさ‥おとなしくしとけよ‥‥」


「すいません!」


なかなかこたえたようで、食事中アイリスは一言も喋らなかった。言い過ぎたか?いやいや‥‥このくらいは当たり前の発現だと思う


「明日は早いからな。それと、寝てる間はあまり離れるんじゃねぇぞ」


「はい‥‥」


見るからにしょんぼりした彼女を見て少しだけ寂しさを感じたが食後というのもあり、念のためまわりに魔物警戒スキルを発動させ先に眠りに着いた


~~


ゴソゴソ


(やっぱり‥‥むり)


アイリスは尿意を催していた。先を急ぐアクトに昼間の移動中言い出せなかったのだ


(ちょっとくらい離れてもいいよね?)


少しの罪悪感を感じつつもアイリスは寝床をそっと抜け出した。


うっすら木々の合間から見える星空がみえる。最近は忘れてたな‥‥空を見上げるの‥


アイリスは良さそうな茂みをみつける。


よし、ここまで来ればアクトさんにも見られないよね?


~~


‥‥‥‥


胸騒ぎがして目が覚める


‥‥んっ?


いねぇ!!アイツがいない!まだまわりは真っ暗だ‥


魔物の気配は無かった!自分で抜け出した??ステルス使った野党に拐われたか?いや、とにかく探さなくてはッッ!!


~~


ふぅ‥‥


アイリスはスカートを少しまくり下着をおろした


アクトさんの近くでトイレなんて出来ないよ‥‥


ガサガサッ


「キャッ」


後ろの方で音がした


だれか居る?まさかアクトさん!?魔物!?いや、魔物と化したアクトさん!?


『グルルウァァァアアア』


「!?!!」


そこには毛だらけの巨体が!すぐにそれが何かを理解した


そ、そんな‥‥ナックルベアー!?


それはゆうに四メートルを越えるベアータイプの狂暴なモンスターだ


「ま、まほうを」


杖をかざして、あれ、杖がない!


「!?」


つ、杖を忘れてきたッッ‥‥誰か助けて!!!


『ガアッ!!』


ナックルベアーの咆哮ののち空を切る音と肉を切り裂く音が混じり合い鮮血が飛び散る


‥‥‥‥‥‥


‥‥‥‥


わたし‥‥死んだ‥の?


アイリスはまるで何も感じなかった。それどころか目を瞑っていたのだ


「離れるなっていったよな?」


聞き覚えがある、低い声‥‥耳を疑った


ズドオォン


ナックルベアーが倒れるとそこには‥‥


少し返り血を浴びたアクトがまるで当然だと言わんばかりに立っていた


「あ、アクトさぁぁん」


アイリスは子供のように泣きながらへたりこんだ。この数年平和に暮らしてきた彼女には刺激が強すぎたのだ。


だが、俺は少し、うん。やっと安心した。そして泣きじゃくる彼女にそっと笑みを浮かべたそれは呆れ顔とも取れる表情だ


「なんだ、泣けるじゃねぇか。お前の作り笑いより何倍もいい顔してるよ。『アイリス』」


「アクトさぁん‥やっと‥‥私の名前‥‥」


俺はこの先少しだけ上手く行けそうな予感がしていた


「あぁ、アイr」


ジョワァァァア


「ん?」


やけに湯気だってんな?


「い、いやぁ!」


夜が明けて来ると同時に少しずつあらわになっていく。


下半身丸出しでオシッコを漏らすアイリスが‥‥ッッ!



「だぁぁあ、何て格好してんだよ!!」


思わず目をふさぐ


アイリスは泣きながら叫んだ


「み、見ないでくださいぃいぃいこれは違うんですぅ」


お前ってやつはッッ!


なんですか!!アクトさんこそッッエッチ!変態!!


‥‥‥‥‥‥変態ッッ!?


‥‥ッッ!!


まだ目が覚めてない森に、大きな声が木霊こだまする


きっと少しずつ。この声達は混ざりあう。





~~


はぁ、完全に先が思いやられる、俺の冒険生活はこれから更に変な仲間が増えるとは


そう、このときは思って無かったんだ‥‥よなぁ‥‥なにげに黒か‥



紹介


ファンタジー系世界観


主人公アクト


黒髪黒目ツンツン頭で目にかかるくらい


172センチ着やせするが筋肉質


性格は良くはないが常識はある。放浪の旅を続ける


アイリス


青目金髪肩くらいの長さ


158センチ中肉中背


両親をなくしバーのマスターに引き取られる


魔導師(実力不明)


バーのマスター


ピンク長髪青目


189センチゴリゴリのマッチョ(エキストラスキルオカマを習得済)


モンスター



ただの犬。犬以下でも犬以上でもない。


ナックルベアー

平均四メートル超


爪が硬質化し、対象を殴り付け動けなくなったところを捕食


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