5
「なら、他の奴を使うか」
できるだけ付属効果のない武器を、と武器庫を
それは、フーリンデの
「これなら変な効果も無いし、切れ味もすごく良いからお
「ありがとう」
俺と対立する
受け取るさいに、俺が魔王だから手に取った
大丈夫なことを確認すると、手始めに近くにある大木を
「おぉっ、これは切れ味
正直、天使の持つ武器は見た目が派手で美術価値は大きいが、切れ味があってないような物なのであまり好きになれなかった。実用を無視して作られているからだ。
とはいえ、そんな実用を無視した物でも強力な剣であることには変わりないので、
ザックザック、と昨日マリアがぶっ
木を切った後に出る切り
「これを
知ってる知ってる、と
「いや、今回は勉強も
しかし、俺が今から作ろうとしているのは一般的な
森の中であれば材料が問題なく
「勉強熱心ね。私には
ペロッ、と
マリアも勉強すれば俺と同じかそれ以上になれるはず――そもそも、幼少期は俺より頭が良かった――なので、それはきっと本人のやる気だろうと思う。
代わりに、俺の苦手な料理がマリアは得意なので、二人一緒で丁度いいのかもしれない。
これをやらないと、板にした後に
なるべくマリアに見られないように――、と注意しながら魔法を使おうとすると、当のマリアは俺が打ち払った枝葉を、ナタで薪に丁度いい長さに切っていた。
そこまでは良かったのだが、切った枝葉をまとめると魔法をかけて、まさに今俺がやろうとしていた水分を抜く工程を行っていた。
「まっ、良いか」
たぶん、マリアは忘れているか普段からあのように薪を作っていたので、気にすることなく魔法を使っているんだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます