渓流

5月下旬頃に、東北へ旅行に行きました。

その時見た渓流を文字で表してみようと思います。



 底の浅く流れの早い、日本を代表するような川が流れていた。

 川はどこまでも緩やかにさらさらと、時には激しく白い泡を立てつつ流れていた。 川辺には絶え間なく奇妙な形をした木々が生えていた。

 時は初夏。木々は春を過ごし終えて、健気な若葉を生い茂らせている。

 陽光は幾多もの若葉に遮られ、地上に川に、極僅かなる明るい円を描き木陰を一層際立たせる。

 その陽光が遮られる様は、あたかも光の滝のようであった。


 光の滝は川まで流れ、化学反応を起こして周囲に光彩を放つ。

 光彩は光の滝とぶつかり、出てきた光は木々に明るい円を描く。

 何回もの衝突を繰り返して、自然が形成されていた。


 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

巡り廻る四季 @rann_midare

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ