第46話

 ようやく過去の記事を書き終えました。本当は何本かあったんですが、紛失してしまいました。


 ところでわたしはオンノベを知りません。オンノベ最盛期くらいに至るまで、オンノベで面白いなと思って読んだのは思い出す限り一作だけでしたが、有料になったので読むのをやめました。


 というわけで、オンノベというものやオンノベという言葉自体知らないと言っても過言ではありません。


 だからというわけじゃないですが、わたしのお話の書き方は、同人誌体裁です。

 同人誌と言っても紙の方です。


 軽く書かないんでしょう。だから文章が重たくて読みにくいと思います。


 しかも、書きながら読者の反応を見るオンノベと違い、わたしはさっさと書き上げてしまってから連載を始めるので、読者一体型のオンノベとは全く違うわけです。


 オンノベならできる、最近こういう傾向があるから作品の方向をそっちに向けよう、とか。このキャラは人気があるから殺さないでおこうとか、反対に人気があるから殺しとこうとか、そうやって、読者の反応を伺いながら作品を書いていけるんじゃないかと、勝手に思っています。


 最初から書いてしまっている作品だと、悪い意味で読者は置いてけぼりを食らう場合があります。え~っていう方向性になればいいですが、もっとこのキャラクターに活躍してほしいのに! と読者が考えても、お話は無情に進みます。読者が消化不良になりやすいんじゃないかと思うのです。


 そういうことを考えながら、やっぱり書き上げてから連載しちゃうわたしなんですが……


 今、極力仕事を減らしてます。


 去年は本当にずっと仕事していて、自分が書きたいなって思うものが一切かけませんでした。去年の11月に「赤き狼に着きの乙女は恋をする」が書けた以外は、本当にお仕事として小説書いてましたから、息継ぎができなくて辛かったです。


 今年は半年は自分の書きたいものを書いて、のびのび精神養生しようと思ってます。

 二本電子書籍の仕事があるだけなので、書こう書こうと思っている作品に手を付けてもいいかなぁと思ってます。

 短編番外編で書いたスコットランドが舞台の「オヴェロンの赤い悪魔」の本編とか……、まだ資料集め段階で資料読めてない駄目な作品「軒下にガーゴイル」とか。


「屍鬼祓師」の続きも書きたいです。最低でもあと4作品書かないと終りが見えてこない話なので。でもまだどんな敵が出るかしか考えてません……。


 でも、書きたいものがたくさんあって嬉しいなって思います。


 他にも30年前から書きたいけど力量が足りなくて最初だけ書いてそのまま断筆している作品や、漫画で書いた好きなキャラクターのハイ・ファンタジーとか(ダークファンタジー)。


 昔はなんでも書きたいから、頭のなかでキャラクターが勝手におしゃべりしたりしてましたけど、今になると、頭に引き出しがあって、そこを開けない限りキャラクターがしゃしゃり出ることはありません。


 書いているお話のキャラクターも、自己主張するといえば、お話の筋を変えてしまうようなことではなくてそのお話の中での役割について、譲歩を持ちかけてきたり。と言っても、実はキャラクター同士の葛藤はそこまでないんですよね。


 あるとしたらキャラクターを作るときにさんざん話し合うことくらいで。出来上がったときにはあなたはこの先何をするかっていうのは決まっている場合が多いです。あるいはあるエピソードを作ったとき、それがそのキャラクターに合わないもしくはキャラクターが別の行動を取った時は無理に戻そうとしないとか。


 キャラクターがお話を作り始める瞬間がもどかしくも面白かったりします。


 屍鬼祓師も、伏線は前もって何度も貼っていましたけど、最初に作ったプロットではああ言う終わり方は考えてなかったりします。

 晶良だったら多分こうするんだろうなと思ってお話を作ったし、陽仁も最初は口ばかりで実は武器を持たせてもらうことはもっと先にするつもりだったのに、うまいこと、武器をせしめてたし。


 自分の中でそこに至るだけの十分な伏線を張り巡らせていたことに感謝するしかないです。書いてしまってだったらあそこに伏線いれとかないといけないなと思って付け足した部分も多いです。


 書いてしまってからアップする方法の利点は、そういうところかもしれないです。

 キャラクターが起こしたアクションの伏線を張りやすい。その伏線で読者をリードできる。

 その場その場で書くオンノベだと、その伏線を前もって書けなかったりしますから、あとから修正しても最初から読んでくれている現在進行系のファンにはわからなかったりしますもん。


 これじゃ、ご都合主義だってなったり思われたりすると、作家としては不本意だと思います。


 急に登場するキャラクターに関しても、伏線を張っておいたら、あ、あのときのあのキャラはこのひとかって読者は納得してくれるかなーって考えてます。


 なので、キャラクターを登場させるにも小さな伏線、気づかない程度のものを散りばめる作業が必要になって、そのための矛盾排除や、追加部分が推敲するときの大きな確認事項になります。


 これはあくまで私個人の書き方だから、他の人にこれが正しいんだよって言うわけじゃないですから、安心してください。


 とにかく、物事や事件やキャラクターのちょっとしたことに関することまで、まんべんなく伏線を張るのが好きなんでしょうね、わたし。


 というわけで書く機会ないかもなって思ってた瑪瑙が書けてよかった。次は瑠璃だなって思ってたりします。(「屍鬼祓師」読んでなかったら分からない会話……)

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