第34話

 閑話休題と言いたいところなんですが、この前イベントに行った時に感じた話をします。


「二次創作は難なく書けるけれど、オリジナルが書けない。キャラ設定はすごく書き込むんだけど、話になるととっちらかってしまう。主人公よりも、悪役のほうが可愛くなってしまい、そっちの話ばかり書いてしまう」


 これに関しては、相談というよりも世間話のたぐいなので、楽しく書いたらいいとしか言いようがありませんが、一段上にいきたいと思って相談しているならば、わたしなら

「もう設定を書くのをやめたらいい。主人公が書けないなら、悪役を主人公にしたらいい。話がとっちらかるなら全てを書かなくていい」

 と言うでしょう。


 どうもネット上では、上記の方のことを設定厨というようですね。

 そのとおりかもしれません。


 物語というものには、骨格・根幹があります。その根幹がしっかりと出来上がっていないと、自分がもともとなにが書きたかったかわからなくなります。


 枝葉が増えるのは別にいいと思います。枚数さえ気にしなければ。

 でも、主人公が魅力的に書けなかったら、読者さんは読むのをやめてしまうでしょう。

 悪役に魅力的な設定があるなら、思い切って悪役が主役でもいいのです。


 物語は書かなければ意味がありません。

 二次創作のように最初と最後が用意されているわけではないので、始めることと終わらせることも大事です。


 主人公たちを組み込まずに話しの根幹を書いてみましょう。

 そこでこんがらがる場合はテーマが決まってない場合が多いです。

 この人達のこういう姿や物語の流れを見せたい!

 という情熱があれば、テーマだけは決まるでしょう。

 後は技術の問題なので、一つのことができたら、もう一つのことをこなしていくというふうに、一つ一つ課題をこなしていくしかありません。


 難しい、もうだめだー! と思われる方は、すべてをいっぺんにやってしまおうとしがちな方です。

 最初は根幹を作る。

 次は物語を始めて終わらせる。(短いほうがいい)

 次にテーマを決めてテーマにそってキャラクターを動かす。

 どれでも1つずつこなしていってなれた頃に、全部足して書いてみたらいいと思います。


 最初から何もかも出来る人はまれです。

 いないかもしれません。

 着地点がちゃんと見えているならば、そこへ向かってまずは書いてみましょう。

 その他のいろんなことはそれから考えればいいと思います。

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