第33話

 小説の書き方ではないのですが、経験談を。


 すでに書き終えた小説を、出版社に営業して回っていましたところ、

 とある出版社が拾ってくださいました。

 もちろん、実績があったからであって、(文庫を出していた)

 なにもなかったら門前払いだったでしょう。


 そこで、作品を読んでいただき、出版社の条件通りに、作品を書き直しました。


 さてこれで終わりではありません。


 ライトノベルで最も重要なのはイラストです。


 わたしはライトノベルが初めてで仕組みが分かっていませんでした。


 作品を納品すれば、2,3ヶ月でイラストレーターさんが見つかると思っていたのです。


 ライトノベルは作品とイラストのマッチングが重要です。

 作品のイメージがイラストに反映されなければ、読者に作品のおもしろさが伝わらないところがあります。


 反対にいえば、イラストが良ければ、作品を買ってもらえる世界でもあります。

 表紙に惹かれて本を買った読者様は少なくないはずです。


 私は10ヶ月待ってなんの進展もないように感じられて、とても不安になってしまい、

 今大活躍されているイラストレーターさんを紹介しました。

 一旦紹介されてしまうと、取り消すことはできないのです。


 多分編集者さんはすごく困ったのではないでしょうか。

 編集者さんのイメージではないイラストレーターさんだったかも知れません。


 結局、作品は売れず、イラストの魅力(作品も)が発揮されずに、

 終わってしまいました。


 でも、今でも、この作品もイラストも魅力があると、私は思っています。

 編集者さんも一所懸命に取り組んでくださって、色々なアイデアが生まれました。

 作品やイラストが面白くなかったら、編集者さんは作品を本にはしないと断言されてます。


 だから、今回はミスマッチだったということなのかも知れません。


 こういうことが、作品とイラストが重要なライトノベルではありがちです。


 もし、皆さんがデビューすることになって、なかなかイラストが決まらず、一年や二年待たされたとしても焦らないようにした方が良いです。

 もしかすると、あなたの作品にあったイラストレーターさんが見つかっていないだけかも知れません。

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